Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

2021-01-01から1年間の記事一覧

起業の天才

リクルートに関する書籍には昔から多く目を通している。創業者自伝、OBの著述、仕事術、ノウハウ系etc..新刊の「起業の天才」も早速読んでみた。 読み始めのきっかけは、30代の時に在籍していたNTT系シンクタンクで労働市場分野における新規事業開発コンサル…

参謀の思考法

一枚のメモ用紙に簡にして要を得た記述(結論、3つの理由)をし、後ろに論拠を示した詳細データを貼付する。そうした独特のメモの様式は、壱岐が曾て参謀本部にあって、戦線を前進させるか、撤退させるか、二者択一の軍の作戦を立案するとき、たたき込まれた…

台湾製万年筆の魅力

日本橋室町コレドにある誠品書店。台湾の書店らしく所々に目新しいものが置いてあります。台湾に行ったときにもわざわざここに行ったほど。日本の蔦谷書店がベンチマークしたというだけあって、単に商品を陳列するという発想ではなくてサードプレイスとして…

リモート授業の福音

1,2年はフィジカル面で大きな障害に直面した我が家の長男は大学への登校も滞りがちになり、ほとんど単位を取れなかった。 本来であれば大学は自分の学びたい専門に絞り込むため学問も楽しいし、多様な仲間との関わりにより大きく世界が拡がる。学生生活にお…

人は変わっていけるもの

人には様々な能力の可能性が埋もれていると思うわけです。自然に発露をしている人を人は「天才」と呼ぶわけですが、多くの人における能力は自然に発露するのではなく何かのきっかけで覚醒、発露することが多い。タイミングだって若い時に限らない。自分とい…

私の色は何?

これといって興味のある会社や職種といっても全くイメージできないのだけど、大手町で働いてみたいかなあ・・と言って憚らない娘。 「大手町の最新のビルで働いていたとしてもね、飽きるよすぐに。実際に働いていたけど昼食は高いし。カジュアルに自転車で通…

ネット就活の弊害

就活シーズンになった子供たちとどこにアタックしていくか。ということを会話しているのです。 双子の次男は、小さい時からかなりユニークで、画才があって文章が上手い。一方で人と合わせて物事をするのが不得手。口から生まれたような僕と違って弁論もあま…

苦悩への意味がアイデンティティ

フランクルの公式。絶望=苦悩-意味。 人生における苦悩(トランジション)の到来はコントロールできない。諸行無常であり仕事、自分、家族の変化に伴って生じる苦悩は、生きている限りは尽きることは無いだろう。 そうなると、その苦悩を前提にどう「意味…

人は環境に隷属する生物

『人は環境に依存する生き物。いくら頭でこうしようとか考えていても、環境次第で変わってしまうものなんです』(養老孟司) 仕事においては、『何を』『誰と』『幾らで』という3つの判断要素がある。専門性コミットメントの観点では、『何を』『幾らで』とい…

6%の熱意

ワークエンゲージメントにおいては、「専門性コミットメント」「職業的自己イメージ」「主体的キャリア形成」が正の影響を与えている。 働く上で、自らの専門性について意識し、職業的自己イメージを有すること、主体的にキャリア形成することがワークエンゲ…

Quick & Dirty

新たなサービスやプロダクトを開発していく上では、ニーズ仮説のもとにプロトタイプを早くリリースし、市場の反応を確かめながら完成度を上げていくアプローチを採っていくことが効率的。 マーケットのフィードバックを得ずに内に籠って製品の完成度を上げた…

JAL123便の謎

520名の死者を出した日航機123便の墜落事故は、尻もち事故を起こした際のボーイング社の圧力隔壁修復ミスが原因で起きたと言われている。 圧力隔壁が壊れたことにより、与圧を与えられていた機体内の空気が後部から噴出し、垂直尾翼を破壊したことにより、操…

TYさんのこと

谷村有美さんの曲は独身時代によく聴いていました。軽快な語り口のラジオパーソナリティも好きでよく聞いていましたし、コンサートにも何度か足を運んだことがあります。 彼女の歌は、青春期のステディがいない不安定さと孤独を内包した人に、明るく前向きな…

こんまりメソッド

『こんまり®メソッドとは?近藤麻理恵が提唱する「片づけをすることで、人生を変える」メソッド。特徴は、残すものを「ときめくかどうか」の基準で選ぶこと。』 『片づけを通して自分の内面をみつめ、自分が大切にしている価値観を知ることで、二度と散らか…

安物買いの銭失い

安物買いの銭失いとは、何もモノやサービスを対象にした格言ではない。長いキャリアの中で痛感するのは、報酬を出し渋る会社においては長い目でみてケチった報酬より多くの銭を失うということ。 まず、業界や競合に比べて報酬水準が低いと、そもそも採用候補…

越境体験がもたらす専門性

働く上で専門性を身につけていくことの必要性や重要さを否定する人はいないと思います。一方で、専門性とは目的ではなくあくまで手段ですから、目的を間違えていると価値を持ってこない。 目的とは、「与件に基づき正解を導き出すための専門性なのか?」それ…

べっぴんの町

神戸を初めて訪れた1981年。 この年は神戸ポートアイランドで博覧会「ポートピア81」が開催された。僕は夏休みに博覧会の見学に来ていた。宿泊は六甲有馬温泉。技術の粋を集めた展示パビリオン、初めて目にする神戸の街は、国際港を擁する港町としての活気と…

盲目の人に従う無駄

先の見通しができない、ビジョンのない人間は目先の見えるものだけで物事を判断する。売上高、利益率といったものだ。 こうした判断軸を適用する人物は、看板で仕事が舞い込むようなバックグランドであることが多い。要は、商売における本質を全く理解してい…

業務というOSの上に乗るもの

システムコンサルティングをしている際において一番重視していたこと。それは現状業務の正確な把握と改善要望の明確化でした。いくらシステムを早く開発しようが、最初の時点で躓けば砂上の楼閣。 ですから、顧客インタビューや資料収集を徹底的に行い、現状…

単身地方生活のキャリア

4月から就職する長男。現場に行かない事務系総合職は、東京以外の支店配属だそう。内定式後にこのことを知らされた長男と妻は少なからずショックを受けていたようだった。 僕から見れば、全国転勤が前提の事務系総合職であれば、最初の赴任先は東京本社を敢…

黒柳さんの個性化プロセス

「私、子供の時と今とで、何か変わってるかな」と思って考えてみたらね、子供の時と同じようでね。なんかね「私、全然変わらないな」と思って。「昔のままで来ちゃったな、ここまで」って思ってね。 ”NHKプロフェッショナルの流儀”で印象に残った黒柳徹子さ…

頼まれたら断らない

『僕は基本的に頼まれた仕事は絶対に断らないことにしているんです』先日のキャリアインタビューで印象に残った一言。 なぜ、そうすることにしているのですか?と聞いたら彼はこう言っていました。 ・最初に自分にはできないと思えるような事だったとしても…

50代の肖像

前回の緊急事態宣言の巣ごもり生活では、宮本輝さんの『流転の海』9部作を初作から読み直しした。50歳にして子供を授かり、戦後の混乱期を生きる松坂熊吾の姿には改めて感じ入るものがあった。それは、主人公の年齢に自分が重なるところがあったからだと思う…

Keep slim

健康診断に行ったわけです。前の晩から絶飲食、週明けの検診だと走った後なのでお腹がすく。週中に設定すべきだった・・ 最初の体重、身長、ウエストの測定。体重はちょっとだけ軽め。身長は変わらず。ウエストは、昨年の73cmから71cmだった。かなりお腹がす…

攻撃は最大の防禦

攻撃が最良の防禦手段であることは、戦術の原則である。さらに言えば、諜報活動に基づく先制攻撃こそ最善である。 この原則に基づくのであれば、相手の出方を伺いながら、後手で対応するのは最悪。でも、この対応をキャリアという観点においては多くの人が行…

宮城先生との対話

久しぶりに宮城まり子先生とお話をする機会がありました。クライアント企業のキャリアカウンセリング室の設置に際し、客観的な立場からの意見と支援をお願いする目的で担当に引き合わせする段取りを作ったのです。 とはいえ僕は宮城先生の教え子でも、何かつ…

傍流部署は主流部署

バブル期を経た90年代は金融業界、こと銀行の就職人気が高かった。その魅力は「生涯年収」の高さということに集約されるのだろうと思う。 そうした中で現役社員による銀行の内幕を描いた『はみ出し銀行マンの勤番日記』という小説は非常にヒットした。僕も買…

MIYOTA Movement

精度の高い海外製の時計には、かなりの比率で日本製が使われている。日本を代表するEPSON(SEIKO)、CITIZEN製ムーブメントはドイツ、スイスの時計にも多く採用されている。 最近、注目されているデンマーク製のNordgreenにも日本製MIYOTAムーブメントが使わ…

Coffee & Donut

STAY HOME、在宅勤務となると家でコーヒーを飲む回数が圧倒的に多くなります。ですので、ここは味のいいものを選んで飲むに限るわけです。しかも、リーズナブルにね。 最近、定番なのはコストコに行ったときに購入しているライオンコーヒー「Cafe Hawaii」、…

受験科目の透視図

センター試験が終了すると翌日に問題が新聞に掲載されます。クイズは好きだけど試験というものが基本的に嫌いで、かつて共通一次試験をドタキャンした人間においては、設問をまじめにみることもあまりないのですが。社会を目を通して見たわけです。 小学生の…