Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

2021-01-01から1年間の記事一覧

相対性の彼方

人には様々な潜在能力が埋もれている。だから、一つのことに習熟し、そこに満足をするのではなく新たな可能性を常に模索し挑戦していくべきだ。 年齢を理由に模索を止めてしまうことは簡単だ。一方で幾つになっても模索をし、新たな転地を見いだす人もいる。…

Linkedinの可能性

リストラや急激な業績不振などによって、50歳を過ぎてから突発的な転職先探しを迫られると、たとえ実力ある人でも本当にヘビーな局面に立たされます。 プライドを捨てて過去の付き合いを洗い出す。indeedで企業サイト求人を検索して応募する。LinkedInで気に…

ピボットの法則

クローズアップ現代「人生100年時代の生き方」新たな生き方を選んだ電通の社員が何人か取り上げられていました。 農業、映像制作フリーランス… ピボットの仕方は様々にあるのだと思います。人には様々な潜在能力があるし、人とは異なるパーソナリティがある…

子供の就活コーチをする

大学生、ましてや就職活動ともなると親の出番というものはさほどないもの。でも、男女の親との距離感の違いとでもいえるのだろうか。娘については、二人三脚で就職活動に取り組んできた。 志望業界の選定、エントリーシート作成、面談演習 息子たちはそこそ…

近くて遠い早稲田

中学から子供が早稲田に世話になったこともあり、卒業をした今でも家には毎月「早稲田学報」が届く。分厚く読み応えのある中身の詰まった雑誌であり、さすが多彩で文芸に秀でた人が集うさすがの早稲田だけのことはある。(わざわざバラで買う人がいるかは定…

オジサンの定義

就職の面接に臨んでいる子供たち。 どんなこと聞かれたの?面接官どんな人だった?と僕の興味は尽きないわけです。 娘『オジサンだったよ…』 僕「そっか、お父さんくらいの人かな」 娘『おとうさんは、例外だから。同じなのかな…』 息子『そうそう、確かに例…

『衣』のリストラクチャリング

在宅勤務が中心でスーツを着る機会が激減。新しい環境はさらにその状態に拍車をかけた。 この1年でも革靴4足、セットアップスーツ3着、フォーマルな腕時計3本をメルカリやヤフオクで売り払った。革靴はなかなか時間がかかったけど、すべて売れてくれた。 お…

大切なものを捨てるのが挑戦

自分にとって最も大切なものを失う。だが、失うことなくして得られるものは何もない。得られるものが何も見えていなくても、まず犠牲を払わなくてはならない。 ユダヤに伝わるタルムードに書かれているNo pain , no gain の法則。ここでは、魔法のザクロとい…

対話の段階

対話には4つの種類がある ①雑談のような『儀礼的対話』 ②意見をぶつけ合う『討論的対話』 ③相手の背景、価値、想いを馳せる『探求的対話』 ④探求を発展させた『創造的対話』 ③④の対話が行えることが理想ではあるけれど、相手との心理的な距離感を縮め理解が…

実績という墓標

------- 同じ仕事を同じ職位で5年以上も続けると、やっぱりマンネリ化は避けられない。 現場では"頼りにされている感"も得られるが、経験への慢心が過ぎると「その方法は以前試したがダメだった」と若手の新しい挑戦を封じる壁になってしまうこともある。本…

不機嫌さのマネジメント

自分の意に沿わない状況が出ると、あからさまに不満の表情や言葉を提示する人がいます。マネジメントの立場であれば、動機付けをしたり、状況の改善を図るべく動きをとろうとするもの。 一方で、そういう態度をとる人は常にそういう人だったりします。そして…

ジョブ型雇用のパスポート

自分のことを理解し信頼してくれる人でないと人脈とはいえない。その上で自分自身に異なる角度から新たな期待や要望を投げかけてくれる人は、新しい自分を見出す機会をもたらしてくれる貴重な存在。 リンダ・グラットンが『変身資産』と呼んでいるものは、上…

インサイドアウト

リクルート、Google、サイバーエージェント 成長し続けているニューエコノミー企業の特徴は、採用を中心とした人材マネジメントに強さの源泉があるということ。 伸び悩んでいる企業は、人材マネジメントについてトップの関心も低く、一貫した考え方や全体の…

曖昧さを受容する特性

曖昧さに対する耐性は4つの因子に分けて定義することができる。 楽観 vs 慎重 変化志向 vs 秩序志向 多様性志向 vs 一様性志向 未知志向 vs 既知志向 僕はすべてが前者の特徴だから、曖昧さに対する耐性は高い。特に職務が新規事業開発などの不確実…

LUMINOXとトリチウム

カジュアルタイムに身につけている時計は、いくつかバリエーションを増やしてみたりしたもののLUMINOX を15年ほど愛用しているわけです。ミリタリーベースですので、堅牢さとミニマルなデザインは飽きがこない。あくまで個人的ですが。 ・視認性の高さ(暗視…

渡良瀬川の風

小学生の夏休み。母の実家のある栃木県藤岡市に行くのが楽しみだった。 祖母は旧い長屋の質素な家に住んでいた。土間があって、お風呂は離れに据えられた檜の樽風呂、夜は古い桐箪笥のある二階の部屋に大きな蚊帳を吊って眠りについた。 カブトムシがいるよ…

生活感がない人

営業有志に送別会を開いてもらった。正社員ではなくなるけど、薄く契約は残るので縁は続いていくのだけど。 ある方が僕に向かって言ってきた。 僕には生活感というものを感じないのだそうだ。そもそも何か運動をしていますよね…と。ちなみに結婚しているのか…

勇気の支援

「成長が止まる」リスクと「慣れ親しんだ環境を断絶する」リスク 不確実性という観点で見ると、「慣れ親しんだ環境」というのは安全、安心であり、なんと言っても精神的には楽だったりします。一方で、自分の得意の十八番が定まった中で刺激を与えてくれる周…

事業創造とOODA

不確実性の高い新規事業を立ち上げるという局面に何度か立ち会っている。コンサルティング、当事者双方の立場で。 状況がよく分からないので、まずは情報を集めていく。公知情報などの手段を使って。ある程度集めたら、そこからニーズに関する初期仮説を作る…

正論リーダーの弊害

効率性、信頼性、妥当性を追い求めていく。一見、正しいことのように思えます。今の現代社会は、この要素を突き詰め続けているものといえます。 一方で物質的な豊かさや利便性とともに精神的な豊かさは享受できているかというと、全くそうではない。むしろい…

余人に代え難い人になる

『余人に代え難い』そういう一角の人材になることができれば、年齢などは基本的には関わりのないキャリアを積むことができる。 シニアの課題は、代替可能、もっといえば処遇や能力のミスマッチの発生によってクローズアップされる。とはいえ、『余人に代え難…

組織の求心力要素

ワークプレイスの魅力を決める3要件。『やりがい』『報酬』『人間関係』。1つでも欠けると息苦しさを覚える程度ですが、2つ欠けると離職行動に繋がります。 例えば、報酬がさほど高くなくても、やりがいが高く人間関係がよければ辞めないのです。ですが、そ…

「何を」よりも「誰と」「なぜ」

「どこで」よりも、「何を」を軸に働いてきました。メンバーシップではなく、ジョブ。プロサッカーにおいては、チームを変えることはごく当たり前、会社員であったとしても理屈は同じと捉えていました。 軸に変化が生じてきたのが30代。 「誰と」「なぜ」と…

盛者必衰の理

スーツを着なくなった日常。デニムに合わせられてオンライン会議でも対応可能なジャケットを購入しようと思ったのです。 メーカーによって多少は違うけど、ほぼ自分に合うサイズは分かっています。そうなると、ネットでの購買が圧倒的に便利。頭にあったのは…

砂浜の足跡

50代という世代はフィジカルという観点で見たら生涯自己ベストを出すには難しいのかもしれません。とはいいながら、きっちりメンテナンスを行っていれば、大きく性能は落ちないというのもまた現実。 フィジカルよりもワークアビリティという観点で見たら、大…

諦め前提の再就職支援

事業の立ち上げに関わっていた3年目43歳の時。僕は土俵際に追い込まれていた。事業の軸は定まらず、売り上げは自身のコンサルティングで勝ち取った2500万のみ。それとて、かなり破格の報酬を得た結果であり、それがなければ実績はゼロといっても良かった。 …

名刺のメッセージ

社会人として初めて手にした名刺。 プロフェッショナルファームは、個人がまずあってこその存在。だから一番上には皆さんの名前が入っています。会社名は一番下です。普通の会社はこの逆です。会社名が一番上、個人の名前は一番下… 人事の説明に『ほう…』と…

「養老先生・ときどきまる」をみて 

NHK BSプレミアム「養老先生・ときどきまる」をみていて感じたこと。 何かを欲して手に入れた時の喜びには脳内化学物質のドーパミンが関係している。これは単なる快楽物質ではなく、予期されない報酬の際にのみ活動する。想定内の報酬においては作用しない。…

DXと労働生産性

日本の労働生産性は米国比の60%という数値であり、今や韓国よりも低い。G7中で最下位という体たらく。結局、日本においてはデジタルトランスフォーメーションではなく、既存のビジネスや業務を前提としたIT化しかおこなわれていなかったことの証。 どうして…

両利きのキャリア

両利きの経営とは、一定分野の知を継続して深めるExploitation(知の深化)と新たな知の範囲を拡げていく「Exploration(知の探索)」をバランスを持って行うということ。 前者を推し進めていく方が効率がいいため、知の探索は怠りがちになる。このことで知…