Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

壊れたブレーキ

ブレーキを踏んでも効かなかった… 効かなかったブレーキは車ではない。この人の心と体のブレーキ。あんな四肢の覚束ない人が新車まで買おうとするなんて、正気の沙汰ではない。 老化というのは、身体能力の低下のみならず、自己認知と自制心が低下するという…

日本型企業がモチベーションが上がらない理由

年功序列が原則の日本の大企業サラリーマンと、同一労働同一賃金が原則の欧米(特に米国)のサラリーマンとの本質的な違いは、人生を支える仕事と働き方(キャリア)を誰が決めるかにある。 職務遂行能力がない状態で新卒一括採用されたのち、会社が命じる仕…

改めてEQを学びに行く①

six seconds Japanが提供するEQアセスメント。ここの公認資格を取るため、今日は一日基礎講座の研修でした。EQについては、10年以上前にEQ Japanの認定資格で勉強をしてましたから、ある程度の理解はしていたつもりでしたが、まっさらな気持ちで臨んだ一日で…

非日常体験の意味

人は苦しかった経験、辛かった経験を早く忘れがち。喉元過ぎれば熱さを忘れる…その通りなのだと思う。 これはこれで、そういうものなのだと淡々と受け入れながらも、やはり松葉杖生活というのはしんどかった。運動ができるとか、できないとかそんなレベルじ…

独白と対話

人は共通の思い出について、一時間ほどは、熱狂的に話し合うことができる。しかしそれは会話ではない。孤立していた懐旧の情が、自分を頒つことのできる相手を見出して、長い間夢見ていた独白をはじめるのだ。おのがじし独白が続けられて、しばらくすると、…

受難節を超えて

キリスト教で40日というのは特別な意味を持っている。イエスが公生涯の前に荒野で40日を断食して過ごしたところから来ているのだが、受難から復活(イースター)そして昇天までそれぞれの経過期間も40日となっている。40とは試練と裁きを意味する数字なのだ…

専門医より総合医療

医療をテーマにした物語が好き。生死に関わる病気という問題を総合的な角度から検討し、機知によって解決していく。中でも好きなのは、緊急医療や総合診療の主人公。 相手を軸に物事を捉え、複合的に問題解決をする総合的診療医というのが僕の憧れであるし、…

事をなすより、動機づけ

人の感情を理解する、想像することをせずして、マネジメントを行うのは、ある面で効率的かもしれないが弊害も大きい。 変化の激しい環境の中では、マネジャーが情報をすべて把握し、的確な意思決定を行うことなど困難。部下に権限を委譲し、部下からは見えて…

分類信者の盲点

分析や論理を好む人は、人を見る時に言語化、数値化されていない要素は排除してしまう傾向がある。分かりやすい話でいけば、アセスメントで分類された情報のみでその人を理解したつもりになっている。 アセスメントによる分類の仕方には様々な切り口がある。…

8対2

6週間の両松葉杖生活では多くの人にお世話になった。特に電車やバスでは席を譲ってもらったり。譲られる確率は、優先席付近では8割。それ以外は3割程度。 譲ってくれる人は女性が8割、男性が2割。女性は、20代から40代。別嬪さんが多かった(そう見えたのかも…

Baby Step

今日は組織開発プロジェクトで関与メンバーの方に対する研修講師としての登壇でした。前々から予定は決まっていたのですが、松葉杖をついて講師として立つのは、受講者側から見てもかなり問題。ですが、先週末から装具をつけて歩けるようになったので、ギリ…

解放記念日

特別展がもう一度見たかったこと、庭園のバラも盛りであろうと3週間ぶりに鎌倉文学館を再訪しました。前回は両松葉杖でしたから、江ノ電の最寄り駅から文学館への道程は非常に骨の折れるものでした。今回は両足が使えるようになったので、前回と打って変わっ…

久しぶりの二足歩行

アキレス腱を断裂した左足は、これまで足首固定で荷重を架けることができませんでした。荷重をかけて足首を曲げてしまうと、腱がつかずに再度断裂するリスクがあるからです。 もうかれこれ丸6週間の両松葉杖生活を余儀なくされてきたわけです。今日は、怪我…

配慮と憐憫

松葉杖生活を長く続けていると、人の情に触れる機会が何かにつけ多くなります。何らかのハンディ、障碍、弱者に立った人がいたとして、その人にどんな態度で接するべきなのか? 実際にその立場に立ってみて実感することは、『憐憫の情』はかけてもらっても全…

トランジション物語としての新・巨人の星

巨人の星は、あしたのジョーと並んで大きな影響を受けた漫画。新・巨人の星と合わせて全て揃えて何度も読み返していた。 巨人の星は、巨人にいながらも肩を壊したことにより、幻の名三塁手となってしまった父一徹の夢を叶えるべく、巨人のエースを目指す飛雄…

ビリギャルへの疑問

「ビリギャル」は、一定期間努力をすることで、私学最高峰の「入学歴」を手に出来ることを証明したものの、日本における教育の惨状をある意味呈している物語だ・・と佐藤優さんは指摘している。 確かに、彼女は慶応大学に入学はしたものの、受験勉強において…

好意をかわす『友人』というマント

男女間でも友情や友人関係というものは成立します。この歳にもなると、却って同性同士よりも話しやすさや本音が語り合えるという側面が異性の友人にはあるのだと実感します。 ですが、ことさら相手に友人であることを標榜しながら接する人というのは、異性と…

習慣の産物としての体躯

僕くらいの年代になってくると、その人の体躯というものがその人の習慣を表していると感じ入ることが多い。 体躯が崩れるだけならまだいい。高脂血症、高血圧、肝機能障害、糖尿病、痛風・・これらは生活習慣病と名付けられているけど、言い得て妙。先天的な…

西郷山に見る豊饒の海

松枝侯爵邸は、渋谷の郊外にある高台の広い地所を占めている。その面積は14万坪。 庭の一角にはイギリス人が設計した壮麗な洋館がある。庭の中心には、紅葉山を背景にした広々とした池がある。池ではボート遊びも出来、中之島もある。紅葉山の頂には滝口があ…

鎌倉に住むということ

麻疹のような一過性の執着はいつまで続くやらと思いつつ。最近、細君は「鎌倉」にえらく凝っているわけです。 鎌倉に関するガイドブック、小説などの書籍を図書館から借りて読み耽ることこの半年で100冊近く。それに留まらず不動産情報もせっせと集めている…

心の知能指数

先日、EIのアセスメントを受ける機会があった。 EI:エモーショナルインテリジェンス。心の知能指数。日本では知能指数のIQに対されるEQという言葉の方が馴染みがあるかもしれない。会社の同僚を通して知ったEIのアセスメントを受けたのは、もうかれこれ10年…

丈の差が生む嫉妬

嫉妬は、他人と自分を比較して引け目を感じたり、劣っていると感じるところから生まれる。こうした気持ちは、大なり小なり持ってしまうものだけれど、身近なパートナーに抱かれてしまうと始末が悪い。 根深いコンプレックスを自身が持っていると、相手に魅力…