Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

2017-01-01から1年間の記事一覧

Lucky Man a memoir of 2017

恵みに満ちた1年だった。 心の何処かで制約を感じつつも、信頼をおいてもらったクライアントとの関係性から新たな道に踏み出せない状況は、思いもよらぬ形でブレークされ、全く新しい可能性に満ちた世界に身をおくことになった。 ポーカーゲームで言えば、時…

擦れた爪先の革靴

大学野球部の先輩で大手都市銀行に就職したTさんという方がいた。 1992年というバブルの残照が残る当時は、リクルーターという大学の先輩が目ぼしい後輩を誘い会社に引き込むという仕掛けがまだあった。僕は、大学の体育会関係の先輩リクルーターから来たオ…

空のダムを売る仕事

タレントマネジメントシステムなんてのは、言うなればただのダムだ。 ダムはそれ自体に価値があるのではなく、貯まっている良質な水に価値がある。だが、多くのベンダーは、ダムさえ造れば水が溜まるかのごとく美辞麗句を並べ、ダムを作らせる。結果は、空っ…

クリスマスウィッシングミサ

冬休み前の最期の授業日は、Catholicの学校らしく、クリスマスウィッシングミサ。高校3年の父母だけは、司式にあやかる事ができます。 『練習凄いしたのだから、絶対来てよね!』 娘に言われたこともあり、無理くり予定を空けて参列。事前に渡されたプログラ…

砂上楼閣の宴

♪値打ちもない華やかさに包まれ 夜明けまで付き合うというの(大貫妙子 都会) 僕も以前にいたこともあるファームから、僕らの会社にジョインした人がいる。共通の知人も多いのだが、彼女と一緒に働いていた人たちの素行を聞いて、思わず唸ってしまった。 な…

裏道にみる東京

たかが七分。されど七分。 山手線内回り、目黒-品川間の乗車時間である。時間にしたら大したことは無い。だが、8時台の7分間の意味あいは少し違う。僕にとってはちょっとした拷問だったりする。まあ、もうとにかく混んでいる。 とはいえ、田園都市線や小田…

ナインとの夜

定期的に会っている高校時代の野球仲間。半年ぶりでいつもの二子玉川。先週だったら、難しかったけど今週は、何の憂いもなく会えたわけで。 『今年っていい事、悪いこと何だった?俺はさ、今年入院したんだよね・・親知らずが化膿しちゃって。そして、健康診…

ストロークできるパートナー

一緒に働きたい仲間。それは、テニスで言えば、長くストロークを続けられるパートナーであること。 心の底にある動機の熱源を探ると同時に見ているのは、一緒にストローク出来る人かどうか。若くて荒削りでもいい。思い切り球を打ち返してくれる子。時にライ…

強くなる目的

型となるスキルを身につけ、経験を積み重ね強くなる目的は、それで上に立場に行くとか、大きな収入を稼ぐじゃなくて、自分の持ち味を最大限に活かし、自分らしい貢献のあり方で幸せに生きていくためなんだと思うのです。 やっぱり強くないと、周囲に合わせた…

痛みの記憶

大学病院の世話になった。社会人になってから初めてのこと。 それは一昨日、富山からの出張帰りのことだった。右下腹部に経験をしたことのない鈍痛。痛みがひどく、脂汗がでてまともに座っていることが出来ない。迷惑だと分かりつつ、3列席をぶち抜きで横に…

歌声の磨き方

娘が歌番組が好きだということもあり、我が家のTVでは歌番組が流れていることが多い。僕も歌を聞くのは好きなので、一緒になってみているのだが、最近面白いと思ってみているのが、テレ朝の「今夜、誕生!音楽チャンプ」 歌の上手いアマチュアが登場し、審査…

水の楯

ビジネスシーンのウインターコート。防寒性を考えると素材はカシミア。だけど、防水性や耐久性を考えるとカシミアはベストチョイスじゃなかったりします。 まあ、そもそも自転車通勤にカシミアコートなど羽織ってると痛みが早いのも致し方ないわけで。今回は…

『生産性』軸と『幸せ感』の軸

BCGの御立さんは、キャリアを形成する上においては、2つの大きな軸があるいう。一つは、スキルや知識を獲得することで向上する『生産性』であり、もう一つが自分自身が本当に大事にしている価値観に即した生き方をしているときに感じる『幸せ感』の軸。後者…

散り際の美学

富山で会社が変わりながらも長らく続けているクライアントワーク。いつも泊まっている定宿がある。そこは、クライアントの方も多く利用している。 富山の朝は早い。会社の始業は、8:00。朝の六時に起き、一風呂浴びて6:30からの朝食にありつく。そこに見慣れ…

Singer song writing

相手に伝えたいメッセージ。歌詞に展開し、曲をつけ自らが歌う。シンガーソングライティング。相手の課題、要望を聞きとり、研修コンテンツに展開し、自ら講師となって対象者に届ける。それは、シンガーソングライティングに似ている。 コンサルティングファ…

ストレッチ経験の意味

週末走る距離としては変わらないし、タイムを狙うわけでもない。それでわざわざハーフの大会に、お金と時間をかけて出る意味があるのか・・というのは、最近頭をちらっと掠めること。 でも、出れば出たでやっぱりそれで意味はある、というのが結論。普段の練…

LonelinessとSolitude

LonelinessとSolitude・・・日本語に訳すと「孤独」となってしまうのだけど、二つの単語が意味する世界は、全く異なっている。 Lonelinessが、周りから受け入れられない、理解してもらえない時に感じる寂しさを意味するのに対し、Solitudeは、独りでありなが…

記憶に残る仕事

全ての人工物がそうであるように、建築もまた、何時かは風化して潰えるものです。かなうならば私は、物質それ自体や形式ではなく、記憶として、人々の心の中で永遠に生き続けていく建築をつくりたいと考えています。 その理想に近づくべく、私が試みるのが、…

行動の動機

採用面接を最近する機会が多い。とにもかくにもスタッフが足りないのだ。とはいえ、安直な採用もできない。採用ミスは、入社後のOJTや研修でどうにかできるものでもない。ミスマッチ人材の採用は、本人の人生も無駄にしてしまうし、我々も貴重な時間と労力を…

料理の効用

限られた時間で最大の成果を上げるために必要なこと。ゴール思考、アイドリングタイムを最小限にするための段取り力、マルチタスク管理・・ これらのスキルは料理をすれば身につけることができます。スクールに行く必要なんてなし。買物、調理、配膳・・一汁…

給与所得者のメリット

4月から久しぶりのサラリーマン。給与所得者なのです。もうかれこれ7年間は独立事業主でした。(今も自分の会社は残していますけど。実質的には休眠状態) 税制や社会保険の仕組みをよく分かっていない人においては、サラリーマンのほうが安定していていいん…

スポットコンサルティング

自分の専門性を入力した上で、1時間単位のスポットコンサルティングワークとマッチングさせるサービスがある。昔から登録していたのだけど、案件に応募することは無かった。 先日、条件に合う案件を記載したメールが目に留まった。ちょっと好奇心をくすぐら…

仕事をする意義

『なぜ今、自分はこの仕事に取り組んでいるのか?』 社会人もある一定期間を過ぎたら、この問いに対する主体的な回答を用意していく必要がある。 がむしゃらに与えられた役割を遂行すれば、坂を上がっていく拡大再生産ステージは40代も半ばともなると終わり…

ダイヤはダイヤでしか磨けない

ダイヤモンドの原石はダイヤモンドでしか磨けない。 同じように、人だって人を通じてしか磨いていくことはできない。だから、人と関わることを恐れる人、避けられる人、仕方がないと許されて過ごしてきたばかりの人は、磨かれていなくて当然なのだ。 特に男…

富の再配分システムの限界と哲学

国家の大きな役割は、古から富(所得)の吸い上げと再配分にある。そして、歴史的に見ると『革命』は所得の再配分システムが機能不全を起こし、市井の人々に不満が臨界点となるまで溜まったときに起きている。 フランス革命に代表されるブルジョワ革命、共産…

永遠の6年間

学院文化祭。高3となった彼女の学校に行く機会ももう僅か。 高校3年といえば17歳・・ 女性として華が咲き誇らんとするばかりの時。時々、はっとするほど大人っぽい子もいます。そして、彼女たちの中に、記憶の中で止まったままのクラスメートの面影を見たり…

人の悩みは男女の悩み

10月。下期のキックオフ。前半を振り返った、後半の展望。上半期では全体で60人の組織のうち17人がニューフェース。その中の1人は僕だったりするわけで 『ニューフェースの1人だなんてかなり違和感・・あれ?もっと前からいたような気が?』何人かの方にそう…

センチメンタルを捨てた人

心を削って気持ちを注いできた男。彼のために、猛烈に孤独な思いに苛まれもしたし、一瞬の愛を感じて胸がときめいたこともあった。でも、お互いいつまでも寄りかかって傷つけ合う関係は続けられない。これまでのことにピリオドをうって新しい自分を始めてい…

クリスタルヴォイス

山下達郎サンデーソングブック。日曜の昼下がりの定番。今年は25周年。サタデーソングブックからいくと、僕の社会人年齢より長く続けている。中でも感心するのが、山下達郎さんの滑舌の良さと軽妙な語り口。歌声もそうだけど、声の質が全然変わってない。全…

1ccの福音

シャーマンについて調べていたらこんな文章に出会った。それはシャーマンとしての7つの兆候。一つ目には、こう書かれている。 You have recovered, almost miraculously from a serious or rare disease, experienced psychosis or you have been struck by …