Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

丈の差が生む嫉妬

嫉妬は、他人と自分を比較して引け目を感じたり、劣っていると感じるところから生まれる。こうした気持ちは、大なり小なり持ってしまうものだけれど、身近なパートナーに抱かれてしまうと始末が悪い。

 


根深いコンプレックスを自身が持っていると、相手に魅力を感じていればいるほど、自分と異なる異性に惹かれるのではないかという疑念が湧いてしまう。一度、持ち始めてしまうと、熱病のように決して晴れることがない。そして、猜疑の芽をつぶすために、相手の事を縛り付け、監視しなくては気が済まなくなる。外で他の人と食事をすることも気に食わないし、残業で遅く帰ることすらも気に入らなくなる。

 


そうしたことが原因で結婚前に分れてしまったり、結婚後に破局してしまった・・という人たちがいる。彼女たちは、社交性が高く、知的で魅力的。また、常識的かつ抑制的で古風なところも持ち合わせている。相手の性格を察して、必要以上に節度のある行動をとってもいる。

 


冷静に相手の事を理解していれば、猜疑が沸き上がるはずもなく、健気で実に愛すべき対象であると思うのだが、社交的で魅力があるゆえに、疑う気持ちを抑えられない。結局は我慢の限界がきて、破局に至ってしまった。男がその時にいくら後悔しても、時すでに遅し。

 


相手を信じ、自分に自信を持っていればそんな事は起きない。けれどそうもいかず、相手が魅力的であればあるほど、変な嫉妬は起きやすい。実に困ったことである。

 


そうしたわざわざ作り出した小説のような嫉妬に、相手が捉われているとするならば、行儀よくすることなどせず、本気で怒って皿の一つでも叩き割っていれば、馬鹿な相手の目も最悪の結末を迎える前に、覚めるのかもしれない。

 


とはいえ、コンプレックスを満たす虚栄心から相手の価値を感じていたのなら、本当の自分を見てもらえる人を、気持ちを切り替えて早く見つけた方が良いのだろう。嫉妬は身の丈に合っていない相手を選んだことで起きているのだから。