Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

事業創造とOODA

不確実性の高い新規事業を立ち上げるという局面に何度か立ち会っている。コンサルティング、当事者双方の立場で。 状況がよく分からないので、まずは情報を集めていく。公知情報などの手段を使って。ある程度集めたら、そこからニーズに関する初期仮説を作る…

正論リーダーの弊害

効率性、信頼性、妥当性を追い求めていく。一見、正しいことのように思えます。今の現代社会は、この要素を突き詰め続けているものといえます。 一方で物質的な豊かさや利便性とともに精神的な豊かさは享受できているかというと、全くそうではない。むしろい…

余人に代え難い人になる

『余人に代え難い』そういう一角の人材になることができれば、年齢などは基本的には関わりのないキャリアを積むことができる。 シニアの課題は、代替可能、もっといえば処遇や能力のミスマッチの発生によってクローズアップされる。とはいえ、『余人に代え難…

組織の求心力要素

ワークプレイスの魅力を決める3要件。『やりがい』『報酬』『人間関係』。1つでも欠けると息苦しさを覚える程度ですが、2つ欠けると離職行動に繋がります。 例えば、報酬がさほど高くなくても、やりがいが高く人間関係がよければ辞めないのです。ですが、そ…

「何を」よりも「誰と」「なぜ」

「どこで」よりも、「何を」を軸に働いてきました。メンバーシップではなく、ジョブ。プロサッカーにおいては、チームを変えることはごく当たり前、会社員であったとしても理屈は同じと捉えていました。 軸に変化が生じてきたのが30代。 「誰と」「なぜ」と…

盛者必衰の理

スーツを着なくなった日常。デニムに合わせられてオンライン会議でも対応可能なジャケットを購入しようと思ったのです。 メーカーによって多少は違うけど、ほぼ自分に合うサイズは分かっています。そうなると、ネットでの購買が圧倒的に便利。頭にあったのは…

砂浜の足跡

50代という世代はフィジカルという観点で見たら生涯自己ベストを出すには難しいのかもしれません。とはいいながら、きっちりメンテナンスを行っていれば、大きく性能は落ちないというのもまた現実。 フィジカルよりもワークアビリティという観点で見たら、大…

諦め前提の再就職支援

事業の立ち上げに関わっていた3年目43歳の時。僕は土俵際に追い込まれていた。事業の軸は定まらず、売り上げは自身のコンサルティングで勝ち取った2500万のみ。それとて、かなり破格の報酬を得た結果であり、それがなければ実績はゼロといっても良かった。 …

名刺のメッセージ

社会人として初めて手にした名刺。 プロフェッショナルファームは、個人がまずあってこその存在。だから一番上には皆さんの名前が入っています。会社名は一番下です。普通の会社はこの逆です。会社名が一番上、個人の名前は一番下… 人事の説明に『ほう…』と…

「養老先生・ときどきまる」をみて 

NHK BSプレミアム「養老先生・ときどきまる」をみていて感じたこと。 何かを欲して手に入れた時の喜びには脳内化学物質のドーパミンが関係している。これは単なる快楽物質ではなく、予期されない報酬の際にのみ活動する。想定内の報酬においては作用しない。…

DXと労働生産性

日本の労働生産性は米国比の60%という数値であり、今や韓国よりも低い。G7中で最下位という体たらく。結局、日本においてはデジタルトランスフォーメーションではなく、既存のビジネスや業務を前提としたIT化しかおこなわれていなかったことの証。 どうして…

両利きのキャリア

両利きの経営とは、一定分野の知を継続して深めるExploitation(知の深化)と新たな知の範囲を拡げていく「Exploration(知の探索)」をバランスを持って行うということ。 前者を推し進めていく方が効率がいいため、知の探索は怠りがちになる。このことで知…

起業の天才

リクルートに関する書籍には昔から多く目を通している。創業者自伝、OBの著述、仕事術、ノウハウ系etc..新刊の「起業の天才」も早速読んでみた。 読み始めのきっかけは、30代の時に在籍していたNTT系シンクタンクで労働市場分野における新規事業開発コンサル…

参謀の思考法

一枚のメモ用紙に簡にして要を得た記述(結論、3つの理由)をし、後ろに論拠を示した詳細データを貼付する。そうした独特のメモの様式は、壱岐が曾て参謀本部にあって、戦線を前進させるか、撤退させるか、二者択一の軍の作戦を立案するとき、たたき込まれた…

台湾製万年筆の魅力

日本橋室町コレドにある誠品書店。台湾の書店らしく所々に目新しいものが置いてあります。台湾に行ったときにもわざわざここに行ったほど。日本の蔦谷書店がベンチマークしたというだけあって、単に商品を陳列するという発想ではなくてサードプレイスとして…

リモート授業の福音

1,2年はフィジカル面で大きな障害に直面した我が家の長男は大学への登校も滞りがちになり、ほとんど単位を取れなかった。 本来であれば大学は自分の学びたい専門に絞り込むため学問も楽しいし、多様な仲間との関わりにより大きく世界が拡がる。学生生活にお…

人は変わっていけるもの

人には様々な能力の可能性が埋もれていると思うわけです。自然に発露をしている人を人は「天才」と呼ぶわけですが、多くの人における能力は自然に発露するのではなく何かのきっかけで覚醒、発露することが多い。タイミングだって若い時に限らない。自分とい…

私の色は何?

これといって興味のある会社や職種といっても全くイメージできないのだけど、大手町で働いてみたいかなあ・・と言って憚らない娘。 「大手町の最新のビルで働いていたとしてもね、飽きるよすぐに。実際に働いていたけど昼食は高いし。カジュアルに自転車で通…

ネット就活の弊害

就活シーズンになった子供たちとどこにアタックしていくか。ということを会話しているのです。 双子の次男は、小さい時からかなりユニークで、画才があって文章が上手い。一方で人と合わせて物事をするのが不得手。口から生まれたような僕と違って弁論もあま…

苦悩への意味がアイデンティティ

フランクルの公式。絶望=苦悩-意味。 人生における苦悩(トランジション)の到来はコントロールできない。諸行無常であり仕事、自分、家族の変化に伴って生じる苦悩は、生きている限りは尽きることは無いだろう。 そうなると、その苦悩を前提にどう「意味…

人は環境に隷属する生物

『人は環境に依存する生き物。いくら頭でこうしようとか考えていても、環境次第で変わってしまうものなんです』(養老孟司) 仕事においては、『何を』『誰と』『幾らで』という3つの判断要素がある。専門性コミットメントの観点では、『何を』『幾らで』とい…

6%の熱意

ワークエンゲージメントにおいては、「専門性コミットメント」「職業的自己イメージ」「主体的キャリア形成」が正の影響を与えている。 働く上で、自らの専門性について意識し、職業的自己イメージを有すること、主体的にキャリア形成することがワークエンゲ…

Quick & Dirty

新たなサービスやプロダクトを開発していく上では、ニーズ仮説のもとにプロトタイプを早くリリースし、市場の反応を確かめながら完成度を上げていくアプローチを採っていくことが効率的。 マーケットのフィードバックを得ずに内に籠って製品の完成度を上げた…

JAL123便の謎

520名の死者を出した日航機123便の墜落事故は、尻もち事故を起こした際のボーイング社の圧力隔壁修復ミスが原因で起きたと言われている。 圧力隔壁が壊れたことにより、与圧を与えられていた機体内の空気が後部から噴出し、垂直尾翼を破壊したことにより、操…

TYさんのこと

谷村有美さんの曲は独身時代によく聴いていました。軽快な語り口のラジオパーソナリティも好きでよく聞いていましたし、コンサートにも何度か足を運んだことがあります。 彼女の歌は、青春期のステディがいない不安定さと孤独を内包した人に、明るく前向きな…

こんまりメソッド

『こんまり®メソッドとは?近藤麻理恵が提唱する「片づけをすることで、人生を変える」メソッド。特徴は、残すものを「ときめくかどうか」の基準で選ぶこと。』 『片づけを通して自分の内面をみつめ、自分が大切にしている価値観を知ることで、二度と散らか…

安物買いの銭失い

安物買いの銭失いとは、何もモノやサービスを対象にした格言ではない。長いキャリアの中で痛感するのは、報酬を出し渋る会社においては長い目でみてケチった報酬より多くの銭を失うということ。 まず、業界や競合に比べて報酬水準が低いと、そもそも採用候補…

越境体験がもたらす専門性

働く上で専門性を身につけていくことの必要性や重要さを否定する人はいないと思います。一方で、専門性とは目的ではなくあくまで手段ですから、目的を間違えていると価値を持ってこない。 目的とは、「与件に基づき正解を導き出すための専門性なのか?」それ…

べっぴんの町

神戸を初めて訪れた1981年。 この年は神戸ポートアイランドで博覧会「ポートピア81」が開催された。僕は夏休みに博覧会の見学に来ていた。宿泊は六甲有馬温泉。技術の粋を集めた展示パビリオン、初めて目にする神戸の街は、国際港を擁する港町としての活気と…

盲目の人に従う無駄

先の見通しができない、ビジョンのない人間は目先の見えるものだけで物事を判断する。売上高、利益率といったものだ。 こうした判断軸を適用する人物は、看板で仕事が舞い込むようなバックグランドであることが多い。要は、商売における本質を全く理解してい…