Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

勇気の支援

「成長が止まる」リスクと「慣れ親しんだ環境を断絶する」リスク


不確実性という観点で見ると、「慣れ親しんだ環境」というのは安全、安心であり、なんと言っても精神的には楽だったりします。一方で、自分の得意の十八番が定まった中で刺激を与えてくれる周囲がないと、成長が止まってしまいます。

 

♪洗いざらいを捨てちまって、何もかも初めから、やり直すつもりだったと街では夢が
尾崎豊 路上のルール)


そんな時、いつも洗いざらいを捨ててやり直していました。愚か者ですから、痛みの中で体で覚えていくのが一番なのです。でも、初めての環境に飛び込んでいくのは幾つになっても怖いものです。自分がどこまで通用するのか、結果は出るのだろうか・・と。


僕は「不確実性」に対する適応性はかなり高い方だと思います。アセスメントでは不確実性に対する寛容度は日本人の上位5%の値でした。やらない後悔よりやって失敗する後悔を選択します。それでも、やっぱり踏み出す前はドキドキします。

 

「ワークシフト」


言うのは簡単です。でも、誰もが尻込みするのが大きく環境を変えること。湧き上がる怖れの感情をどれだけコントロールし、新たな環境に適応していくのか。勇気を与えてくれるのものは、昔から自分のことを知る仲間や家族だったりします。この「心理的資源」がなければ未知の冒険に踏み出すことなどできないのです。

 

♪何か始めるほど 若くないと 心のエンジンが笑っても
勇気で暖めれば いつかきっと 動き出す時が来る
平松愛理 エンジンが笑っても)


日本人は不確実性に対する寛容度が低いと言われています。不確実性のあるキャリア選択を推し進めていくには、勇気を与える心の支援が一番大切なのではないかと思うのです。勇気があれば、埋もれていた自分の可能性を掘り当て、新たな出会いと喜びに出会うチャンスも増えるのですから。