リクルート、Google、サイバーエージェント 成長し続けているニューエコノミー企業の特徴は、採用を中心とした人材マネジメントに強さの源泉があるということ。
伸び悩んでいる企業は、人材マネジメントについてトップの関心も低く、一貫した考え方や全体の整合性を欠いている場合がほとんどです。それは、人材に関するサービスを提供している企業においても例外ではなかったりします。
いい人材を採用できない、優れた人材から離職をする、やる気・能力が低い人材がぶら下がっているという状況を呈している時点で大きく成長する予感が見いだせない。
そうした企業は、大手という看板があればいい人材が採用でき、インセンティブをぶら下げれば彼らが貢献する、そして役目が終わったらひとりでに人がいなくなるものだという勘違いをしています。
その結果が、先進ヵ国中最下位レベルのエンゲージメントであり、米国比60%の労働生産性という状況を生み出しているわけで。それを改善しようとしているサービス企業も蓋を開ければ同じのお粗末さ。
この状況を変えるには、自分たちの組織そのものがエンゲージメントも高く、エッジの立った異才を許容できる懐の深い組織でいたいもの。社内政治や足の引っ張り合いが跋扈するのは、弱い個が集まり、恐怖心を持って仕事をさせるから生じる。
紺屋の白袴にならないようにすることがいかに難しいことかはよく分かっています。でもインサイドアウトを目指していきたいものです。