対話には4つの種類がある
①雑談のような『儀礼的対話』
②意見をぶつけ合う『討論的対話』
③相手の背景、価値、想いを馳せる『探求的対話』
④探求を発展させた『創造的対話』
③④の対話が行えることが理想ではあるけれど、相手との心理的な距離感を縮め理解がなされない限りは、そこには到達できない。
それには①がまずは行われている必要がある。
最悪なのは、雑談や相手の理解もないままに、相互の意見が交錯するだけの『討論』。これは、相手を論破することに目的があるので対話ではない。すればするほど『わかりあえなさ』の溝が深くなるだけである。
イノベーションを起こす組織では、①②が空気のように行えている環境がある。心理的な安全性があり、かつ自己肯定感が担保されている人間は、相手を論破することをせず、異なる視点からの意味づけを試みる。
創造的な対話が成立するには、『場』とともに『成熟した個人』も必要なのだと思う。