顧客訪問をするにあたって、何かにつけ資料やパンフレットを持って行こうとする営業担当者というのがいます。
アポイントを取り付けた以上、相手に何か手土産を持って行きたいという心理のようですが、典型的な物売り営業の特徴だったりします。(そのくせソリューションプランナーとか、コンサルタントなんていうふざけたタイトルがついたりする)
営業とは、『自分を売る』と考えるなら、いちいち人の作った商品サービスの紹介資料やデータ集などに頼らず、顧客と対話をしながら状況に応じて情報や示唆を与えていけばいいわけです。
手ぶらで話せるのは、天気や時事ネタだけ。相手が一番関心に感じている業務課題については、素手の対話で勝負できない。そんな薄っぺらい仕事していて楽しいんかい…誰でもできるよね…と思ってしまうわけです。
自分の仕事にプライドや執着心を持っていたら、そんな仕事のスタイルにはならないわけです。人材業界に何年もいながら、派遣や採用といった特定サービスのことしか理解していないとかって…
営業って世の中が変わってもなくなることはない仕事と思いつつ、憧れの対象になりえない、むしろ職業として敬遠される所以は、あまりに御用聞きの物売り営業が多いからなのだろうなと思うのです。