Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

Linkedinの可能性

リストラや急激な業績不振などによって、50歳を過ぎてから突発的な転職先探しを迫られると、たとえ実力ある人でも本当にヘビーな局面に立たされます。

プライドを捨てて過去の付き合いを洗い出す。indeedで企業サイト求人を検索して応募する。LinkedInで気になる経営者とつながり、自然な形で自分を売り込む。

自分が必要とされる場所を見つけるために、あらゆる手段を使う必要があります。

人材ビジネスから見たLinkedInの真の強みは、「企業やエージェントが人を探す」一方通行のリクルーティングだけではなく、「求職者が企業にアプローチできる」双方向性にあると思います。

これができるツールは、有史以来まったくありませんでした。今まで不可能だったマッチングルートの開拓、という観点で、LinkedInに大きな可能性を感じています。(黒田真行氏 Linkedinコラム)


これは、僕も全くの同感です。中高年のキャリア形成においては「人脈」が大事ですが、Linkedinは仕事を獲得するための有効な人脈ツールとなり得るからです。


これまで転職、転身を図る際には「エージェント」を使うのが一般的でした。僕も20代の時に最初の転職を考えた際には「エージェント」を使いました。「イムカ」という会社でした。その後もヘッドハンティング型のエージェントなども使いましたが、どちらにしてもエージェントはあまり頼りにならないというのが率直な実感だったりします。企業のことも大して分かっていないし、自分自身の持ち味や志向性もどこまで分かっているか甚だ怪しい・・と。


彼らは「すぐに売れそうな人材」を相手にして「持っている弾となる企業にとにかく当てに行く」ことしか志向していない。これが分かって以降は直接行きたい企業に採用サイトで申し込む、リファラル、ダイレクトスカウトに応じていく方が納得感の高い企業選びができると思うようになりました。採る側も採用コストが低いので喜んでくれるし。


50代にもなるとエージェントに登録したところで、鼻から相手にしないところも多かったりします。人を年齢で判断するスタンスのところなんて、行くだけ時間の無駄でしょうし大した力もないのです。


かつては、百貨店にいかないと様々なモノを買えなかった時代は終わり。今やネットで直接多様なモノが変える時代。


仕事探しもまったく同じです。力の低いエージェントは今後どんどん淘汰されていくでしょう。僕が最初に使った「イムカ」という会社も老舗の人材紹介企業で内幸町にオフィスを構えていましたが、2014年に破産してますからね。