クローズアップ現代「人生100年時代の生き方」新たな生き方を選んだ電通の社員が何人か取り上げられていました。
農業、映像制作フリーランス…
ピボットの仕方は様々にあるのだと思います。人には様々な潜在能力があるし、人とは異なるパーソナリティがある。だから、幸せの形も多様。
思うのは、30代半ばを過ぎたら自己のことはそこそこわかるもので、そこからのピボットは自分の意思、責任でやらせていった方がいいと思うのです。リンダ・グラットンさんも3年ごとに全く関係のない職務や組織に会社主導で変えるような習慣を持っているのは日本だけだ…と言っていました。結局、会社主導の異動配置はピボットにおける「軸足」を不明確にしてしまう。
ピボットは、バスケットから来ている用語ですが軸足を固定してパスを出す道を見つけていくこと。軸足を外して3歩以上動けば「トラベリング」の反則です。
会社主導の異動配置は、一定を越えていくと軸を見失い彷徨(トラベリング)に繋がっていってしまう。この状態で早期退職というインセンティブを提示されても、踏み出せる場所を見いだせるはずなどないのです。
そしてピボットをしながら新たな活路を見いだしていく上では、多様な人とのネットワークが大きなポイントになります。同質性の高い集団に長く属していることは、化学反応も起きずパスを出せるスペースも狭くなってしまう。一方で自分たちの組織を卒業したアラムナイは多様性を持っていることも多く、これを資産として機能させていくことはとても大事でしょうね。