Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

盛者必衰の理

スーツを着なくなった日常。デニムに合わせられてオンライン会議でも対応可能なジャケットを購入しようと思ったのです。


メーカーによって多少は違うけど、ほぼ自分に合うサイズは分かっています。そうなると、ネットでの購買が圧倒的に便利。頭にあったのは、昨年11月に破産して消滅してしまったレナウン製。


ヤフオクでこれと思ったモノを落札。当たり前ですが正札よりかなりお値打ちで購入できます。着てみて思うのは、レナウンはモノにおいては文句なしの質だったと言うこと。


もし、高い人件費を介して百貨店で売るビジネスモデルを止め、その分売値を抑えていけばまだまだ十分に戦えたんじゃないか?と思うわけです。同じことは三陽商会オンワードも同じなのだと思います。


とはいえ、抱えてしまった販売職社員を一気に解雇するということはとても出来ない。やったとしても小出しのみ。そうこうしているうちに、にっちもさっちもいかなくなる。最後は暖簾も優れた物作りのノウハウも雲散霧消・・これはもったいなすぎます。


かつて松井証券は対面販売を一切止めてネット専業に転換するという大きな決断を行いました。これにより弱小証券会社であるにもかかわらず、生き残りを図れたわけですが「止める」という決断を経営者が取ることの重要さを示しています。そして一時期はネットの寵児ともてはやされた松井証券も今やSBI証券楽天証券の後塵を拝しています。


時代の変化に合わせて変え続けていくことがないと生き残りは難しいですよね。