Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

べっぴんの町

神戸を初めて訪れた1981年。


この年は神戸ポートアイランドで博覧会「ポートピア81」が開催された。僕は夏休みに博覧会の見学に来ていた。宿泊は六甲有馬温泉。技術の粋を集めた展示パビリオン、初めて目にする神戸の街は、国際港を擁する港町としての活気と華やかさに満ちていた。これが日本一の貿易港である神戸の活力なのか・・と。実際に神戸は豪華客船の来航、海外物流などあらゆる点で国際貿易港として日本の玄関口だったのが80年代だった。


その後につくばで開催された万国博覧会も「ポートピア81」のインプレッションには遠く。神戸を訪れる機会は社会人になって相当の期間を置いてからになる。


20年もの時を経て再訪した神戸は、小学生の時に見たエネルギーに満ちた空気が街全体から消え去っていた。神戸の国際港としての位置づけは急落し、商業の地盤沈下ダイエーの凋落にも象徴される。震災を契機として人も金もこの街から流れていった。震災で崩れなかった古の場所を留めるだけで精一杯・・


「震災前の神戸は賑やかだった・・」と震災前後のことを良く知る神戸の人は良く言う。小学生の時に眩しく映った神戸の街を見てみたい・・

 

柴田恭兵さんと田中美佐子さんが出演した「べっぴんの町」。公開は1989年。ここには賑やかだったかつての神戸の姿がある。決して子供の目線で眩しく映っていたわけじゃないということを感じさせてくれる。


変わっていないのは、品の良い別嬪さんが多い街ということかな・・

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