精度の高い海外製の時計には、かなりの比率で日本製が使われている。日本を代表するEPSON(SEIKO)、CITIZEN製ムーブメントはドイツ、スイスの時計にも多く採用されている。
最近、注目されているデンマーク製のNordgreenにも日本製MIYOTAムーブメントが使われている。MIYOTAは聞きなれないパーツメーカーではあるけれども、シチズン傘下でムーブメントの製造数においてはギネス記録を持つパーツメーカーだったりする。時計の世界におけるインテル社のような存在。
名前は本社を置く長野県佐久郡御代田町に由来している。
御代田は軽井沢にほど近い場所。SEIKO EPSONが諏訪なので、日本有数の山岳地帯でもある信州は、時計作りという観点でも日本のスイスといっていい。しかしね、こんな風光明媚なところに世界に発信するモノづくりをしている工場があるなんて最高。僕が技術者だったら、こういう会社で働きたい・・毎日綺麗な山を見て、時々温泉入ったり。冬はスキーをしてね。
でも、日本人でこのMIYOTAの凄さを理解している人ってどの位いるのだろう?
そもそも存在すらも知られていないんじゃないか。オーデマピゲ、Nordgreen、ユンカースといったブランドなら皆に知られているのにね・・もったいなさすぎる。学生なんてさらに知らないんじゃなかろうか・・やっぱり、ブランド創りこそが日本のメーカーに決定的に欠けていることの表れ。
それが出来れば良い人も集まるし、高付加価値な事業創造だってできる土台があるのだから・・