Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

都心との温度差の訳

都心から自宅に戻ると、温度が大きく変ることに気がつきます。都心では27度あったとすると、自宅周辺では23度程度。冬も同じでだいたい3度前後の差がある。自宅のあるところから鎌倉駅のある小町にでるだけでも温度が1-2度違う。


車で都心から戻ると、高速の横浜横須賀道路で釜利谷JC、朝比奈の周辺から温度がぐっと下がります。深い森林に覆われた山々、その中の日照時間が短い谷戸においては、温度が低くなるのも当たり前。特に水の豊富な鎌倉は、森林が蓄えた水が絶えず湧き出できており、小川の流れは年中絶えることがない。鍾乳洞の温度が年間を通じて一定であるように水冷式の冷蔵庫にいるようなもの。


冬が寒いのは堪えたけど、夏になるとこの涼しさは価値がある。かつて鎌倉は利便性のある避暑地として資産家の別邸が置かれた所。都心が高層ビル群による海風ブロックとエアコン排気によりヒートアイランドが顕著な状況ですから、温度の差はますます顕著になっていくものと思います。


目黒に住んでいたときにも、林試の森の緑道に来るとひんやりとした空気が漂ってきたものです。やはり異常な暑さの都会には地表を覆い隠す木々が決定的に足りない。アスファルトでは大地が水を保持することが出来ない。そんな中で外苑の木々を切り倒すなんて事は、実に愚かな行為だと思います。


鎌倉において自然豊かな環境が維持されているのは、文化人、財界人によるナショナルトラストが高度経済成長期から根強く展開され、今に脈々と引き継がれているから。僕の住んでいる谷戸も林房雄さんが設立した有志の会の精神が、聡明な方々によりしっかり受け継がれています。これがなければ、大規模な道路整備などで谷戸の景観は維持されていなかったでしょう。そして行政もそのことをしっかり受け止め条例で風致維持を行っている。お陰で市の財政状況は豊かではないですけど。でも、古びた庁舎は志ある侍の清貧の明しです。


自然というのは、短期的な合理性を優先させた心ない人間がいたら、あっという間になくなってしまい取り返すことができないですからね。