Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

正解を答えるか、納得に応えるか

人から言われるままに勉強を行い、失敗らしい失敗をしてこなかった人は、正解たるものを勉強して、それを答えれば何とかなるというパラダイムでいつまでも動いている。確かに、締め切りを守るとか、セオリーに従ったアプローチを適用すればいいという局面で…

正規と非正規の壁

前々職にいた15年前くらいのときのこと。僕の同僚のTさんは、庶務さんとして働いていた。頭の回転がよく、周りをよく観察して先読みした行動が取れる。負荷が高くても音を上げず、間違えていることは、年上の人でもズバッと指摘できる胆力もある。レポートの…

鏡を持つ意味

エンゲージメント調査を行う目的は、経営陣、管理者がマネジメントや経営システムが有効に機能しているかを把握するために行うものです。 もっといえば、経営者や管理者が「裸の王様」にならないようにするための鏡であり、結果が悪かったら経営者や管理者の…

女ともだち

心の中にわだかまりがあると、自然に相手に接することが出来なくなってしまう。それどころか、完全に無視のような行動をとってしまう。嫌な気持ちを押し隠して、平然と人に対することが出来る大人には、僕はいつまで経ったってなれそうもない。 大学の時に好…

美意識への領空侵犯

Eさんは、前職で共に事業を創ってきた同士だった。彼女は、プログラム開発、僕はソリューション営業。ゼロから立ち上げ、研修事業を4億まで持っていった同志だ。彼女にかつてこう言われたことがある。 「あなたは、理想や美意識からくる想いが阻害されると、…

自分軸で生きるということ

周囲の期待に応えたい。自分の事よりも、周囲の期待に応えることが信条・・それこそが私の喜びなのだという人がいます。 一見、素晴らしい考え方のように思えます。でも、その期待に応えようとしている本人は、意外と幸せそうではありません。なぜならば、自…

思いの果実

今週は、大手町にある投資銀行のインターンシップに行っている娘。一週間のプログラムは盛りだくさん。日銀、東証の見学、前線社員による講義、支店の現場実務のオブザーブ… たった9人のインターンシップ生が相手なのに人事だけではなく、前線の社員を巻き込…

ユニゾンよりハーモニー

グループユニットは多くありますが、多くのグループユニットは同じ旋律を全員が歌うユニゾングループ。ジャニーズとか、AKB、乃木坂など。 最近好きなのは、Little Glee Monster。Gleeというのは、男性混成合唱団ですから、同じ旋律じゃなくて和声。いうなれ…

恐怖を避けるか、光に向かうか

行動の動機には、大きく分けて2つがある。「恐怖・暗闇を避ける」ために取る行動と「希望・光に向かう」ために取る行動。 「恐怖を避ける」ために取る行動は、マズローでいうところの、生存欲求、安全欲求などだが、自己の内に抱える闇を起点としている事も…

やっぱりライブ

土曜日に行ったB社キャリア研修。今回は管理職向け。参加者は53歳~55歳。一般職と違って雰囲気も明るく、饒舌に話す参加者たち。全く雰囲気が違います。研修に望む意見を聞くとポジティブな意見を言う参加者。いい感じで始められそうです。 転機を話すイン…

交換の彼方にある世界

社会の構成体には、性格の異なる交換様式を持つ4つのタイプがある。4つの世界というのは、1.ネーション 2.国家 3.資本 4.理想世界 「1.ネーション」は、贈与と返礼の交換様式で繋がっている社会。家族やムラ。広いところになると民族。「2.国家」とは、略…

素顔に触れる眼

一年越しで再雇用制度の設計アドバイザリーを行ってきたB社。多様な選択肢と職務に合わせた処遇にしたのが大きな特徴。僕が描いた青図に忠実に合わせ制度を作り込んでくれた。 新制度が導入されると、社員は自律的に60歳以降の選択肢を見据え、事前から考え…

九十九里の夜

研修講師のお仕事で九十九里に来ています。早朝に行く手もあったのですが、始発4:50目黒ではあまりに早く。前泊を選びました。 東京から成東までは約2時間。20:45の成東海岸行きのバスには、僕と一人の女学生のみ。バスは、真っ暗な道を走ります。 宿は、お…

ソルフェージュの勘違い

小学生の時、ピアノを習っていた。親に習わされたのではない。自分から頼んで行かせてもらったのだった。3年生の時だった。 珠算と書道は、親の言いつけで半ば強制的に行くことになっていたから、放課後は毎日習い事のような生活。それでも、やってみたかっ…

恋人はフロー、結婚はストック

どんなに多くの部下を抱え、大きな仕事ができる人であっても、家庭を蔑ろにしている人って好きじゃないのです。家に帰らず飲み歩いているとか、愛人を抱えているとか意味分かりません。嫌悪感しか感じません。 所有欲、独占欲が強い人が仕事ができるというの…

いい日旅立ち

娘とはちょうど30歳年が離れているわけですが。音楽の好みが比較的似ている、車の中で僕の好きな曲を聴く機会が多い。そのせいか80年代、90年代の歌謡曲についてはかなり精通しています。(逆に最近のいい曲は彼女に紹介してもらう) 松田聖子、薬師丸ひろ子…

お酒より対話

僕がお酒を飲む目的は、気の置けない人との会話を弾ませるツールという位置づけですから、会話があくまでもメインになります。 ですから、酒を飲むことがメインで、会話は’添え’みたいに考えている人との席というのは、大概は物足りないことが多いです。そこ…

自分のすることを愛せ

『自分がすることを愛せ。子どもの頃に映写室を愛したように』 僕の好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」で主人公のトトにアルフレードがいう台詞。この映画には、人生哲学的な箴言が登場人物たちによって語られていますが、その中でも最も好きな言葉で…

La La Land

金曜ロードショー「La La Land」地上波初放送。 僕は大阪帰りで遅く帰ってきたのですが、何度も見ている娘が見ていました。僕はこの放送のことは全く知らず、たまたま先週とても親しくしているYさんが好きだというこの映画を借りて見ていたのです。 ブライア…

人生には恋と冒険が必要だ

人生で初めて宝塚歌劇を見る機会にあやかりました。演目は、花組 明日海りお、仙名彩世が主演するカサノバ。舞台公演初日午前の通し稽古(関係者だけが観覧する実質的な初回公演)の観覧です。 明日海りおさんは現役宝塚のトップスターであり、娘役の仙名彩…

Little project. Big result.

僕が組織の中でもっとも気の置けないメンバーである、M嬢とK嬢。相手をよく観察し、細やかな気遣いができるWarm heartの持ち主であり、同時に組織人事のテーマを愛し、真理の探究に水平的な立場で意見を交わせるCool Headの持ち主。 彼女たちと一緒に仕事を…

ボイストーンのせい

長野県安曇野にあるクライアント。提案訪問二回目。 僕は会う人には、なるべくどのような経緯で今の会社に入り、組織人事の仕事をしているのかを聞くことにしている。その人の思いや会社に対する思いの深さを知りたいから。やっぱり、会社や担当者を好きにな…

小さなプレイフィールド

新しい南青山のオフィス地下にレクリエーションルームなるものができたのです。簡単なエクササイズマシン、モニター&カウチソファ、そして卓球台。 息抜きや交流に使ってね、という趣旨です。 個人的には、ビリヤード台なんて欲しかったところではありますが…

言葉を編む

久しぶりに娘に文章を見てくれと頼まれた。投資銀行のインターンシップのためのエントリーシートだという。会社でメンバーの文章はよく見るのに、子供の文章は最近あまり見てないな…と思いながらレビューした。 相手の特徴を書いたってダメだ。自分という人…

家宅の人

子供のいる家庭を放棄し、女優を愛人として放蕩生活を続けた壇一雄の自伝的小説「家宅の人」。家宅の人とは、燃え盛る家のように危うさと苦悩に包まれつつも、自分は少しも気づかずに遊びにのめりこんでいる状態を指すのだそうです。 壇一雄はこの作品が遺作…

名作の力

僕の息子の一人は、かなり独自の世界観を持っており、アーティスティックな側面を持っています。なかなか、傍目では理解しづらいところもあるのですが、共通点はアニメーション。 ジブリ作品や深海作品、ジョジョなどはお互い好きなので感想を通じてお互いの…

イケメンなんてロクでもない

娘の働くフレンチレストラン。深夜まで開いていることもあり、二次会のビジネスマンなどが多く訪れます。 そして、今夜お店に来たビジネスマンたちは、小綺麗にしていてイケメンだった…なんて言っているので彼女に言うわけです。 ハッキリいって、イケメンな…