Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

鏡を持つ意味

エンゲージメント調査を行う目的は、経営陣、管理者がマネジメントや経営システムが有効に機能しているかを把握するために行うものです。


もっといえば、経営者や管理者が「裸の王様」にならないようにするための鏡であり、結果が悪かったら経営者や管理者の能力に問題があるとみていいでしょう。突き詰めていえば、業績に並ぶ通信簿です。


その結果を従業員に読み解かせて、対策を考えるとかって全くセンスがない。民衆に裸だと指摘された王様がまずは考えるべきことです。Googleはさすがにそういう馬鹿げたことはしていない。マネージャに結果をフィードバックして改善策を考えさせている。


それは、エンゲージメントと管理職のマネジメント能力との間に因果関係があることが解明されているからです。ラインマネージャが組織に合わない人を採用することを含めてです。


ま、鏡に映った自分の姿を鏡に考えさせるメンタリティだから、人に関心がない、人の話を聞こうとしないという周囲の評価をさらに裏付けることになる。実際そうだからね。


しかし、エンゲージメント調査ほど目的が曲解されて使われているツールはない。鏡を見て容姿を直せない人に鏡は不要。無駄だから嫌いなんだ無駄無駄。


でも、だから夢があるのだよね。