Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

見合いでエンゲージはできない

見合いによる結婚ではなく、自由恋愛に基づく結婚がいいと考えている人は大半であるかと思います。真子様だって自由恋愛に基づく結婚を貫かれた訳です。

 


ところがです。仕事選びにおいては、日本人の大半は見合い結婚なのです。企業という仲人に選んでもらった仕事と刹那に結婚しているようなものです。この不思議な慣習で仕事をしている人が多いから、日本のエンゲージメントのスコアは低いのだと思うのです。

 

 

 

エンゲージメントの語源は「エンゲージ(engage)」であり、"婚約する"くらいお互いに尊敬し合い、愛着心を持っていることを指すのですから、自分のこともよく知らない第三者に定期的にあてがわれた仕事を心から愛するのは結構難しいことだと思うのです。プロの芸者が客を愛するがごとくですね。

 


周囲の賞賛や上司マネジメントでエンゲージメントが上がることもあるでしょう。でも、本当に好きな相手と結婚できたのであれば、その相手と一緒にいることに感謝こそすれ、気の利いた言葉をかけてもらえるとか、そんなことはどこまでも副次的なはず。そして自分で覚悟を決め愛着心をもって仕事をしていれば、上司はヘボだって仕事は上達していくもの。なんでもマネジメントのせいにすると最後に喜ぶのはご利益のない研修を提供する研修会社くらいなものです。

 

 

 

職業選択において、見合い結婚ではなく自由恋愛による結婚ができる、失敗しても何度でもやり直せるようになればエンゲージメントは必然的に上昇していくと思ってます。もちろん、初婚でいい結婚などできるはずもなく、何度かの"離婚"を経ての結婚でです。ドラッカーさんもそういうものだと言ってますしね。