Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

ターミネーター

著名大学を出て、大手の看板の下で上位ポジションを歴任していようが、その実力に再現性があるかというと看板が外れた瞬間に全く覚束ないのだよね。

 


定型の提案書、オンリーワンのサービスで易々と案件獲得出来ていた人は、条件が変わった瞬間にまるで成果が出ない。そのくせプライドだけは一流だったりする。

 


最後は自己の能力の低さを押し隠すべく、実績を上げている同僚のあらを探して立場を貶めることで、自分の発言力を維持するおおよそ狡っ辛いことしかできない。

 


とはいえ、プライドだけ高い人間における嫉妬も混じったダークな思惑は、権限という武器を手にすることで目の上のたんこぶの社会的存在を無きものにしうる凶悪な力に変質してしまう。

 


狡猾なパワーハラスメントの罠にかけられた個人としてはたまったものではない。そこに対して迎合するか、無抵抗を貫く同僚との闘いは多勢に無勢だ。まあ、そういう腐った組織には三下り半をつけることでよいのだ。

 

 

 

そういう人物が組織を去るという話を聞いた。その人物が入ってきてから、自由闊達な雰囲気は一変しルールとコンプライアンスの偏重。エンゲージメントは急低下し、業績も上がらず退職者も続出。問題の原因ははハッキリしていたのに、何も対処は行われなかった。

 


そういう組織が、人や組織をより良くすることをサービスに標榜しているのは何とも皮肉だ。

 


でも組織が崩壊することは最初からわかっていたのだ。性格の暗い、おおよそエリート意識に凝り固まりカルチャーフィットに問題があった人物を無理に組織に入れた人物にこそ、全ての問題がある。結局、その人がマネジメントのプレッシャーと責務から逃れたいが故に、ターミネーターを組織に引き入れてしまったのだ。

 


ここから学ぶこと。

 


価値観が合わない、カルチャーにフィットしない人物は、いくら職務経歴がよかろうと組織に入れては絶対にいけないということ。特に責任のあるポジションにおいてはね。