会社に行かない状況が続くと、職場の「同僚」というのは家族だったりするわけです。
仕事の合間にちょっとした出来事を話したり、ご飯を一緒に食べたり。散歩に出たり。僕の家は、カミさんもリモートワークですし、子供たちも大学生で家で授業を受けていますから、家族みんなが僕の同僚です。
仕事は楽しくやるのが信条の僕においても、想像以上にタフな局面が今年は多くありましたので、家族が同僚だったことで救われたことが多々ありました。会社に毎日出ざるを得ない状況だったら、比較的タフな僕においても潰れていただろうと思います。
一方で、独身一人暮らしの人においては、リモートワークというのは心に溜まったストレスを解毒する対話ができないですから、かなりしんどいと思うのです。猫とか犬とか飼う人が増えたというのも分かります。
やっぱりね、楽しい仕事というのは一緒にする仲間と真剣に考えを出し合ったり、でも時には全然仕事と関係のない話をして盛り上がったり、笑ったり、そういうことができる状態にないとね。画面の向こう側の人間と要件だけを話して、一人で黙々とするような仕事なのであれば、それはもはや組織に身を置いて仕事をする価値はなかったりします。
今年ほど、組織というものの存在や自分にとっての意味を問い直した年はなかったな。