グループユニットは多くありますが、多くのグループユニットは同じ旋律を全員が歌うユニゾングループ。ジャニーズとか、AKB、乃木坂など。
最近好きなのは、Little Glee Monster。Gleeというのは、男性混成合唱団ですから、同じ旋律じゃなくて和声。いうなればハーモニーです。その重奏感たるや背筋がぞくぞくするし、すごいパワーを感じます。でも、これには一人一人の歌唱力が求められます。ユニゾンは一人一人の力の低さを補えますけどね。
リトグリは、楽曲にも今のところ非常に恵まれています。まあ、とにかく聴いていてエネルギーをもらえます。昨年暮れの紅白では、個人的に一番良かったですね。
ハーモニーのいいところは、聴き手にもパワーを届けられるし、奏者においても互いの一体感をもたらしてくれること。グループダイナミックスである「マスターマインド」とは何か?を体感したかったら、合唱をするのが一番手っ取り早い手段。教会であったり、学校教育に合唱が取り入れられているのは、そうした意味で実に理にかなっているわけです。
かつて、NHKでイギリスBBCが放映していたカリスマ・クワイア指揮者のギャレス・マローン氏がプロデュースする「職場で歌おう」という番組がありました。様々な職場単位の素人合唱団がそれぞれプラクティスを重ね優勝を目指して競うという番組です。
彼らは、クワイア(合唱)を通じて互いが団結し、職場を代表するというプライドをもってコンペに臨んでいくわけですが、この過程が非常に素晴らしいわけです。指揮者の腕もさることながら、ハーモニーが持つ魔力たるやを目の当たりにさせてくれるのです。