めくるめく幸せにふと感じる不安。陽だまりのキャンパスを歩く自分だけが、どことなく陰鬱な気持ちを抱えている。
情景と揺れる心のコントラストが見事に映し出された歌詞。紛いもない幸せな状態だからこそ感じる微妙な心理。こういう心をきれいに掬い取った歌詞を書けるってすごいね。これは、女性でないと書けない。曲とアレンジもとてもマッチしていて冒頭から世界に引き込んでしまう。
こぼれんばかりの笑顔を振りまいて、陽気な歌を歌うのではなく。影を抱えた内省的な歌をアイドルが歌うコントラストがまたいいのです。
作詞家の小倉めぐみさんは、SMAPにも多くの歌詞を提供していますが、来生たかおさんが曲をつけた『楽園のDoor』も素晴らしいですよね。