Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

セーラー万年筆の実力

昨年の3月に購入したレフティ専用のセーラー万年筆。期待をして1年間使ってみたのですがどうも使い勝手がしっくりこない。太字を選んだのに線が細く、心なしか引っかかりもある。TWISBI万年筆の太字の方が圧倒的に書きやすかったりする。

 


2万もしたのに半額のTWISBIに軍配が上がるなんてあるまじき。保証期間中でもあるので修理に出すことにしました。

 


万年筆を買ったネットショップは愛媛県のショップ。送付が面倒なので、セーラーに直接持って行こうと思い電話をすると直接の受付はしていないのだとか。代わりに丸善で取り次ぎをしてくれるというので、家から近い日本橋丸善に修理依頼。

 


かつて錦糸町のすすけたビルに東京本店を構えたセーラーは、創業地の呉に本社機能を移し、虎ノ門に支社を置いているのだが、ここはサポート受付をしていないのだそう。

 


2ヶ月は修理にかかると言われたのだが、3週間で修理は完了とのこと。なんでも、ニブ、コンバーター、首軸を交換したとのこと。メインパーツ全交換といっていい。書き味は、前と全然違う滑らかさ。こいつを求めていたわけです。これなら、一生もので使えそうです。しかし、最初のはいったいどういう造りだったんだろうね…

 


セーラー万年筆は、経営不振からプラスグループの傘下になり経営再建中。老朽化した工場設備を一新し、海外でも好評な万年筆に経営資源を集中させていく方針らしい。これは正しい方向性だと思います。廉価なボールペンなど作っても儲けは少ないしね。とはいえ、2021年の営業利益率はわずか2%。パイロットの営業利益率が22%なのでその成績の差は歴然としているのです。

 


日本の文房具はデザイン、性能ともに良いので外国でも人気。セーラーもきちんとした経営をして頑張ってほしいものです。