Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

声楽vsポップス

正統の声楽をやっていた人というのは、正しい歌い方しか認めなかったりするわけです。そしてポップスなんて歌わなかったりします。なぜなら、ポップスの歌い方は地声だったりするからです。


先日、永嶺さんと会ったときに
・オペラ歌手の歌い方は、誰だろうと同じようにしか聞こえない。ある意味で没個性なので好きではない
・ミュージカルをしている仲間内でカラオケに行くと、クラシック縛りみたいな形になって、ポップスを歌うと揶揄される


と聞いたので、ある意味分かるな・・と思ったのです。


僕も、普通に与えられた声を活かし歌うことが好きであったりするわけです(まあ、どれほどのものかはさておき)これこそが正しい歌い方だ・・とか。この声の出し方は間違えている・・という正統派の意見は尊重こそすれ、それはそれと思うことにしています。なぜってその人に僕は師事しているわけじゃないから。


そういうことを言うのは声楽家の先生に指導された人です。歌詞の世界を思い描く、意味のある歌詞は繋げて歌う、という普遍的な教えもそこにはあるので、そうだなと思うことも一杯あります。


声楽に依拠した人の教えに時々違和感を感じる理由は、聞いている人が良いと思ってくれるのであればそれでいいじゃない・・。ということに尽きます。ミュージカルやオペラといった、ニッチな玄人に聞かせる訳じゃないからです。


歌を歌うことが好きな人が、持ち味を活かして歌う。それを聞いた人が喜んでくれる。僕が良いなと思うのはそういう世界だったりします。ですから、僕はミュージカルだったり、声楽家が指導するクワイアクラブみたいなところは、行かない方が良いな・・と思ったのです。まあ、合唱は声をそろえる必要があるので、没個性になるというのもある意味で当然だとは思いますけどね。