Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

時間を越えた恋物語

漫画「ドラえもん」には星野スミレというアイドルが何度か登場してきます。のび太ドラえもんも大ファン。彼女はアイドルという顔を持ちながら、実はドラえもんの前作である『パーマン』の3号でパー子という設定だったりします。


彼女は人気の小学生アイドルでありながら、自分を特別視しないで普通の女の子として見てくれるミツ男に好意を寄せています。ただ自分の素性を明かすと、スミレのファンであるミツ夫もこれまでのように自分を扱ってくれないのでは無いか・・との思いから自分の素性も好意も一切ミツ男に明かそうとしません。むしろ、喧嘩ばかり。


原作では二人の仲は縮まることは無く、ミツ夫が地球を離れバード星に飛び立つことで最終回を迎えます。後のアニメーションでは設定が変更となり、パー子が自分が大事にしているものをバード星に旅立つミツ夫に明かすというシーンが登場します。


彼女は、ミツ夫に『自分が大事にしているもの』として手鏡をプレゼントするのです。手鏡をミツ夫が覗くとそこに映っているのは自分。彼女は、自分の好意を粋な形で伝えようとするのです。そして、アニメーションに合わせて藤子F不二雄先生も追加のエピソードを書くのです。


後作品のドラえもんでは、大人になった星野スミレが登場します。彼女はそこでこう言います。自分には好きな人がいるけど、その人は遠いところに住んでいるのだと。彼女が大事にしてるペンダントの写真には小学生の時のミツ夫の写真。

 

僕はドラえもんは読んでいたけど、パーマンはアニメでしか見ていないのです。しかもきっちり見てない。今頃になって知ったのですがこういう演出はぐっときますね・・久しぶりにドラえもんが読みたくなったな。

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