Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

物語読解手法の普遍性

大して裕福な家庭ではなかったこともあり、子供時代は旅行や行楽地に連れていってもらう機会は、かなり限定されていた。その代わりといってはなんだが、様々な本を母親は買ってくれたし、図書館には月に2回は行って、読みたい本を上限まで借りていた。ただし、漫画の類は一切許してもらえなかった。

娯楽が少なかった時代。テレビや漫画を規制されると、小説や紀行といった書籍の中に娯楽を見いだす以外にはなく、文章を読むことに対する体力というものは必然的に養われることになったのです。

一方で国語の授業というものは退屈以外の何物でもなく。なぜ、読めば分かるものをかみ砕いて説明を受け、その内容を暗記した上でテストで問われなくてはならないのか…ということ。

そのためか国語は嫌いじゃなかったけど期末試験の成績はさほどよくなかった。一方で、外部模試となると初見の文章に対する理解を問われるため成績が良く、偏差値でいえば70を常に超えていた。国語のA先生はいつも首をひねっていた。

そうした中でも血肉になっていることもある。それは、物語読解における3つの読み方。主題読み、構造読み、形象読みの違い。無意識に読解していた中で、明確な3つのフレームが入ったことで、養われた読む力と相まって読解力は飛躍的に上昇したように思う。

現在、ある会社に対する人事制度を構築するプロジェクトを行っている。今やある程度の観点を与えると定義の素案は生成AIが行ってくれる。問題は、一定量の情報量がある文章定義に対してどのような視点を持って妥当性の検証を行っていくのか。

検証の視点がないと、なんとなく良いんじゃないと鵜呑みにして、中身が全く深まらない。等級定義は、人材のランキングと期待する姿を会社からメッセージするアーキテクチャ。いい加減に検証されちゃ困るのです。

ここに物語読解の3つの読み方が応用できるわけで、メンバーたちに物語の3つの読み方を知っていますか?と聞いたのだけど、誰も知らなかった。僕は中学校1年で教わってずっと覚えているのだけど。他の学校では教えないのかな?



①主題読み (しゅだいよみ)
作品全体の中心的な思想やメッセージ(主題・テーマ)を捉えようとする読み方
「作者は何を伝えたかったのか」「この作品が訴えかけるものは何か」という問いを重視
作品が書かれた時代背景や作者の経歴などと結びつけて解釈することが多いのが特徴

⇒一言で言うと何を言いたいのか?ラベルを置いて検証する

②構造読み (こうぞうよみ)
物語の組み立てや仕組み(構造)に着目する読み方
登場人物の関係性、対立の構図、話の展開(プロット)、視点の動きなどを客観的に分析する
物語の各部分が全体の中でどのような役割を果たしているかを明らかにする

⇒等級定義の表頭フレームの意味を背景を踏まえて伝える

③形象読み (けいしょうよみ)
作品で使われている具体的な言葉や表現(形象・イメージ)に注目する読み方
比喩や象徴(シンボル)、色彩や光と影の描写、音、人物の仕草といった細部を丁寧に味わう
「この表現はどのような効果を生んでいるか」「なぜこの言葉が選ばれたのか」を考え、作品の世界観や雰囲気を深く理解する

⇒等級×フレームのボックスに書かれている定義文章において、他の等級との差別性を具体的に表現しているキーワードに着目して読んでもらう