Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

仮説というレッテル

人は不確実、不明確な状態を心地よく感じない。その対象はモノに限らず人間においても。その状態を変えるためには、スタティックな属性を定義することが手っ取り早い。

 


知りうる情報から仮説を立て、相手のペルソナというものを自分の中に作り上げていく。俗に言えば『レッテル』を相手に貼っていくことになる。

 


優秀なビジネスパーソンほどこの傾向は高くなる。仮説思考で物事をスピーディーに進める人間ほど、相手にレッテルを貼るし、会話においては仮説という先入観満載で話を聴く。

 


それは、傾聴とは真逆のこと。傾聴というのは、先入観を持つのではなく、今この場における相手の表情や会話、そこからイメージできることに意識を集中しなければ成り立たないのだから。

 

 

 

そういう人はカウンセラーの実技演習では片端からダメ出しをされる。仮説思考は時に傾聴、ラポール形成における最大のノイズになることを分かっていないからなんですよね。