Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

サードプレイスのコミュニケーション

お酒を飲むと性格が変わるか…というとそんな事はなく、変わるのは外向性だけだそうだ。その意味で酒の力を借りて饒舌になれるご利益は、行動特性的に内向タイプということになる。

内向タイプは、しらふの時にはコミュニケーションのタガがはまっている。お酒を飲めばこのロックが外れる。

人は、一人では生きていけないし、会話を閉ざした生活には耐えられない。だから内向タイプの人は、お酒にはまったり、人とのコミュニケーションにおいてお酒の力を頼る傾向になるのも致し方がない。

だが、ここで問題になるのは溜め込んだ『自分の話』をするのがコミュニケーションであり、相互理解に繋がるという勘違いをすること。相互理解の基本は、相手への興味と傾聴なのだが、お酒が入った場においてこれが出来るかというと、甚だ怪しいものだ。

結局、普段話せなかった自分の話をして自分だけがスッキリ。周囲との距離は縮まるどころか離れてしまうというおおよそ意図とは異なる現象が起きてしまう。相互理解の原則は、『相手を理解してから自分が理解される』。そして影響の輪は、理解されないと拡がらない。

上が主催した飲み会は原則参加。上司の話は酒の場でも黙って聞く。もうそんな時代じゃない。夜の場には、ワーママは置いてけぼりになる。上司は、本音引き出せる対話ができなければ、個の力はだせない。

サードプレイスというのは、オフィスの場におけるコミュニケーションをカフェやバールのようにしようということ。時間無制約でオンオフのボーダレスを前提とし、アフターかつ酒の場を借りる昭和なスタイルは見直していった方がいいと思うのです。

まあ、個人的には時に昭和なスタイルも悪くはないですけどね。