三度の食事を家族全員の顔を見てとる。何気ない話題を取り交わす、時に対戦ゲームをしたり、カミさんと時間を気にせずじっくり会話をしたり・・子供が大きくなって長いことなかったな。旅行の時くらい・・
毎日遅く帰り、夕餉を共に囲むこともなく。それぞれにバイトや飲み会ですれ違いの生活。一緒に揃うときなんて滅多にない。大学生の子供たちは数年すればそれぞれの世界に向かっていくわけです。
震災の時もそうでしたが、こういう状況のときは家族の繋がりの大事さを感じますね。そして、豊かに生きていくためにはもっと仕事以外のことに時間を費やした方がいいってこと。
天気の良い今日みたいな日には、ルーフテラスで仕事をします。流れる雲、新緑で輝きを増していく木々。一番いい季節です。自宅待機期間が終わるころには、バカンス明けのように真っ黒になっているでしょう。時々、カミさんがお茶を差し入れに来ます。子供たちも僕がTV会議越しの声を伝手に仕事についての理解を深めてくれます。これは、お金に換えられない大きな価値です。
昨年はかなり無理をしてヨーロッパ周遊の家族旅行をしたのですが、行っておいてよかったです。イタリア、ドイツ、イギリス、フランス・・・ヨーロッパはかなりひどい状況ですからね。行けるときには行っておかないと、先には何があるか分からない。今年に予定していたら、行く機会は持てなかったでしょう。そしてその先にも。
物事にはかならず良い面と悪い面がある。病気になることさえしっかり防げれば、今回の機会は間違いなく思い出深く大切な時間になると思うのです。