Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

砂上楼閣の宴

♪値打ちもない華やかさに包まれ 夜明けまで付き合うというの(大貫妙子 都会)


僕も以前にいたこともあるファームから、僕らの会社にジョインした人がいる。共通の知人も多いのだが、彼女と一緒に働いていた人たちの素行を聞いて、思わず唸ってしまった。


なんでも、そこのパートナーや上級マネージャー達は、家庭があっても家に帰らず、部下に仕事をさせっぱなしで、銀座の高級バーに夜な夜な行くのが習慣なんだという。ある人は、その挙句に離婚をし、銀座のホステスと再婚したのだとか・・僕がいた頃には、そんな派手さは微塵もなかったと思うのだが、いつ頃からか変容したんだね。

 


それにしても、病んでいる男たち・・そういうところで女を侍らせ高い酒を呑むのが男の甲斐性とかって、時代錯誤も甚だしい。


僕は、昔から実に不思議に思うんだが。知性もあり目から鱗が落ちるほど美しい人がいるわけでもないのに、高い金と貴重な時間をそんな所に費やす意味が全くわからない。しかも、自腹じゃなくて会社のお金だったりするわけでしょ。そこもセコい。


彼女が退職することを告げたとき、上からは執拗に引き留めをされたそう。優秀な人なので、当たり前と思う。でも、週末にわざわざ呼び出されてした会話が、『お前が抱えている問題は何か?』その上で、『どうすれば解決できそうなのか?』 ということだったそう。職業病というか・・なんなんだろうね。


人が会社を辞める時は、問題定義や課題解決じゃない。そこが分からないって時点でセンスがない。普段から相手に関心を持って、顔色見ていれば気配にきづくのに。


人の感情は、論理では決定されない。そこに目を向けることができず、『問題定義と課題解決』どこまでお目出度い人なんだろう。だから、家に居場所もないし、部下を放おっておいて、商売女にうつつを抜かすしか出来ないのだ。


こういう人は、『自分は何のために生きているのか?』という人生の論点設定をしっかりした方がいい。刹那の虚栄心や欲望を満たしてくれる会社の衣など、一生着ていることなど出来やしない。その時に気がついても遅いのにね。