Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

My favorite things

会社を変わっても仕事を依頼してくれるクライアントは、顧客や人間関係という無形資産の多くを前職においてきた転職者において、大きなエールになる。新しい環境が資産がまだ不十分のベンチャーであるならばなおさらだったりする。


振り返ると様々な人からのエールに支えられた1年だった。移籍あいさつをした方のみならず、わざわざ問い合わせてきてくれた方もいる。そうした方の期待に応えることで、僕は居場所を作り、仲間を増やしていくことができた。同じ情景は、不本意な形でRを去ることになり、機会を求めることになった前職でもそうだった。


Rで事業創業当初からのクライアントキーマンであったTさんは、突如として組織を離れざるを得なくなった僕を憂慮し、就職先の斡旋までしてくれた。そこに勤めれば継続して仕事を流し関係性を維持できる・・というのが理由だった。人材エージェントでもない方と会社の面接に臨んだことは初めて。果たしてそこに行くことはなかったけれども、移籍の暁には仕事を全面的にスイッチしてくれた。同志ともいえる複数のクライアントの方には移籍の壮行会も開いてもらった。客商売をしている身としては、こういう振る舞いは本当に冥利に尽きる。


大して愛想がいいわけでも、愛嬌があるわけでもない。人並外れた能力があるわけでもない。相手の抱える課題に愚直に向き合ってきたことだけ。ただ義務感ではなく、クエストを解くことのように課題解決のプロセスをとにかく相手と共に楽しんだこと。アウトプットには、クライアントとの共同作業で紡ぎだされたアイデアやインスピレーションが多く盛り込まれている。


変わらず仕事を依頼してくれる人は、アウトプットに期待もしているとは思うのだけど、共に織りなす協同作業のプロセスを気に入ってくれたのだ・・そう思っている。その相手は、どこかしら自分と相通じるものがあり、人間としての波長が合うからともいえるのだろう。そもそも、僕は好きになった相手のためにしか頑張れない。ゆえに、必然的にクライアントは僕のお気に入りの人たち。だから好きな人に仕事を通じてまた会いたいと思ってもらえるのは、それだけでとても幸せなことなのだと実感しています。