Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

男の嫉妬の恐ろしさ

銀座のママだった人曰く、「男の嫉妬は女性の100倍怖い」ということだそうです。なぜなら、嫉妬した相手のことを会社や業界にいられないように、社会的な抹殺を図ろうとするから…だそうです。


女性は自分のグループには入れてあげない、というだけで社会的に排除まではしようとしません。他人との関係性や連続性を大切にするように育てられているから。一方の男性は、常に一番になるように育てられているから、その地位を脅かす人間は排除するのです。



嫉妬のタイプはいくつかあります

①自分より仕事ができる
②自分より社会的に注目を受けている
③自分より人気がある
④自分より格好がいい
⑤自分の好きな人に好かれている

その対象は身近な人間であることが多い。特に上司と部下、同僚という関係性で起こるわけです。上司においては、部下の評価権、人事権を持っていますから、生殺与奪は簡単なわけです。

問題となる材料をチクチクと集め、自己の意思決定の正当性を図っていきます。時にそこに客観性を保つための第三者が駆り出されることもあります。その人と利害が一致していれば、強力な援軍となります。これが大きくなったものが俗に言う派閥です。

そして用意周到に嫉妬した相手に社会的なダメージを与える、目の前から葬り去れればそれで良いのです。

嫉妬心は誰でも抱くものですが、その人にとって最も大事にしているもの、例えば好きな異性の好意とか衆目から注目…が脅かされた場合には、その気持ちは執拗なものになります。さらに、その人が気持ちを満たされることがない不幸な状況に置かれていたのであれば、相手を恨む気持ちはすさまじいものになります。

大事なことは、そうした気持ちを抱かれないように、程度のいいバカを演じたり、取り入ったりしておけばよのです。

ですけど、程度の差こそあれそんなのって無駄な労力な訳です。自分は上司の小さなエゴを満たすために生きているわけじゃない。もっと大きなもののために生きているのだと思うのです。

とはいえ、正義を貫くと十字架に架けられるわけです。それによって大きく地位が脅かされたり、仕事を失うという経験をしたこともあります。人の醜さ、恐ろしさというのは過去に幾度となく経験してきました。

その度に思うわけです。人が人に対して決してやってはいけないこと。それは、人を貶めることで自分が高く上げられる、望むものを手に入れる行為だと。これが無くならない限りは争いなんてなくなりやしません。

いくら最新理論を知っていたところで、人としての規範や自己犠牲の愛が分からない人は、何の意味もないのだ…と思うのです。