Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

推し活の心理

手が伸ばせば近くに、でもちょっと手が届かない憧れ。人気のある異性のクラスメートのような存在。『推し』の対象ってそんな人。今や芥川賞小説のテーマにもなる推し活だけど、クラブのホステスやキャバクラが成立している世界も昔ながらの推し活なんでしょう。

 


好きな人や打ち込める対象があると、人は活力が俄然出てくる。僕みたいに原始的な人間ではなおさらで、好きな人や打ち込める対象のいない毎日をいかにつくらないか…というのが物心ついた頃からの指針。

 


ワンウェイでも、身近に好きになれる子でいて、無心に打ち込める部活でもあれば。好きでもない、成果が芳しくない勉学がメインの生活だったとしても、乗り切っていける。推し活の大人と心理は変わらないね…

 


大学は好きな専門を学んで、好きな部活をやり、好きな子がいて。毎日が楽しかった。社会人も同じくすること。本当に好きな分野を都度選び、好きな人と一緒になり、幾つかのライフワーク。

 


好きな対象が現れたときに、表出するエネルギーこそがその人だけが持っている無形の財産。そのエネルギーを誰かのために役立てたり、何かをなし得る原動力になるのだとしたら、それは最上の生き方。

 

 

 

推しで関係が成立する世界では、自分を贔屓にお店に来てくれる人を大事にする、一方である一定の距離感に踏み込ませない関係性が大事。普通に話してご飯を食べたい…どういう心理なのだろ。普段は酒は飲まず黒酢飲んでる。酌をされる高い店は敷居が高いし、行くことはまずないと言ったんだが…

 

 

 

夜の世界を描いた倉科遼嬢王』では、親の莫大な借金を返済すると決めた主人公が、蠱惑的でプロフェッショナル意識の高い同僚を横目に、銀座のキャバクラのトップに登り詰めていく姿が描かれています。夜の街に興味はないけど、主人公の姿に惹かれるところありました。

 

 

 

相手の立場に真摯に誠意を尽くす。一生懸命で健気な姿が主人公の魅力。あざとい人って疲れる。誰もが普通で自然で、本当の姿をいつも探しているのだから。

 

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