Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

挑戦者からもらう勇気

延び延びになっていた仲間との会合。ようやく開催に漕ぎ着いた。東急線沿線だったから何時も二子玉川で行うのが通例だったけど、僕が引っ越したことを考慮して渋谷開催。ラインではやり取りしているけど、顔を合わせるのは2年ぶり。

久しぶりに顔を合わせると、貫禄を増した後輩のI君、8キロの減量をしたO君。K君はいつもながらスリムだったがそこには少し窶れた感じが漂う。50代も越えると雰囲気が変わるのは仕方ないのかもしれない。

気にしていたのはK君の近況だった。彼は6年前に長く勤めてきた会社を辞め、紆余曲折してメンテナンス会社で働いていた。今はそこを辞めて新しい所で働き出したのだという。新しい職場を尋ねると、タンクローリーのドライバーをしているのだという。

どうして前のところを辞めたの?聞くとコロナで稼働がぐっと減ってしまい収入が維持できなくなったからだそうだ。奥さんも働いているが子供はまだ小学校6年。まだまだキッチリ働いていかないといけない。

辞める際に何かの役に立つだろうと取得した大型免許。そのあとに入った設備メンテの会社では役に立たなかったけれど、あまりに苛烈な環境で2ヶ月しか持たなく。免許取得所時に出会った人の伝で今のところで働くことになったのだそう。ローリーの積載物はエチレンで、東京近郊から山梨、静岡、群馬などに配送を行っているのだという。

初めて向かう場所に車幅感覚も掴めない車を運転するのは、相当に負荷がかかる。積載前後の段取りもなかなか頭に入ってこない。先輩社員は自分より遥かに年下の20代の若者…朝は4時から始業…

そのうちに慣れるのかもしれないけど、今は本当に大変なんだよ。いつも事故を起こさないかヒヤヒヤしている。最近、目も急に悪くなったしね。自分が思い描いたような人生かと言われたら、そうではないけど精一杯楽しくやれるようにしたいよね…

全く新しいことを50歳も超えて挑戦することは並大抵のことではない。共感しあえる同世代の仲間もいない。頭も体もシャープに動かない。自分はもう若くはないことを否応がなしに思い知らされる。

 

『同窓会なんて顔も見せられないよ。でも、この仲間だったら会えるし楽しい』

そう語るK君。平均年齢32歳のベンチャーで働き出した僕も彼の姿に大きな勇気をもらった一時だった。