組織よりも職務にコミットメントを行うのがプロフェッショナルだ。ポジションを選ぶ上では、何をするか、誰とするか、存在・貢献価値に対する値付け。これしかない。
ビジョンや会社の将来性、経営者の考え方、こうした事も確かに考慮する必要はある。だけど、職務コミットを第一に考える中では、そこまでこだわるものでもない。40年も在籍する訳ではないのだから。
プロフェッショナルにおいては、社内価値より市場価値を上げることが重要だ。
クライアントは自分を評価してくれる、実績・経験に高い価値を認めてくれる企業もある。一方で、足下を見ると大した評価も価値も認めていない状態があったりする。
組織にコミットメントしていれば、この状態でも同じ組織に残るだろう。「沈まぬ太陽」の恩地元のように。僕から言わせたら、あれはただのパワーハラスメント。人事権の濫用も甚だしい。
僕だったら、あんな腐った組織には三行半をつける。正義を貫くことも、それを証明して変えてやろうだなんて思わない。貴重な人生の時間を無為にするだけだ。過去と他人を変えようとする人間は不幸な目に遭うだけ。組織も上司も自分が選ぶ。これが基本だ。
サッカー選手がクラブチームを変えるようなものなんだ。プロフェッショナルにとって会社を変えるってことはね。サッカー選手はサッカーに忠誠を尽くすけど、チームに未来永劫の忠誠を誓うわけじゃない。
就職をするときには、本当の意味での自由を手にできる職業人生を歩みたいと思っていた。いやな会社でも退職金を指折り数えて我慢していく人生なんて有り得ない。僕はそんな組織のために産まれたわけじゃないのだから。自分の力を磨いて、魅力のある環境を自分で選べる働き方がいい。
結局、今でも何も変わっちゃいないんだよね。