Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

Greedy People

立ち上げ期の会社は人数も少なく、志を一つにして相互の関係性が良好と思うかもしれない。だが、ブランド力のある外資日本法人や大手会社の新規子会社ともなると、必ずしもそうでなかったりする。


そうした組織に入ってくる人間の中には、マネジャーになろう、はたまた役員やトップになろうという貪欲な野心を持って入ってくる人が必ずいる。当たり前だが、規模の大きな組織で管理職になったり、役員などに昇り詰めるのは大変だ。一人を蹴落とせばなんとかなるわけじゃない。ライバルは大勢いる。運も必要だ。だが、小さな組織では特定の人間さえマークして撃ち落とす。権力者に媚びへつらって気に入られさえすればいい。


そうした人間は必ず誰かと対立を起こしたり、邪魔になる相手を引きずり降ろすべく上げ足を取る機会を淡々と狙っていたりする。

 

昔、欧州に籍を置く日本法人の立ち上げ会社に入ったことがあった。保有しているソリューションはオンリーワン。展開するサービスも非常に有望。期待に胸を膨らませて入ったのだが、次第に見えてきたのが社長、副社長、部門長におけるややこしい確執だった。互いをリスペクトしていないし、成長に向けて相手の成功も全く喜ばない。それどころか、対立の勢力図を変えるために優秀な人材を社外に放逐しようという暴挙も発生した。ただの幼稚園児の喧嘩である。


だいたい、そういう社内政治にかまける人間が執心しているのは「名誉」と「報酬」。そうした人間が好むゼロサムゲームは正直興味はないし、参加もしたくない。だが、同じ組織にいる以上そこに否応がなしにそこに巻き込まれてしまうこともある。ま、顧客を向いて仕事をするよりも、猿山でマウント取るのがお好きならどうぞご勝手にという感じなのだけどね。