Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

王女の結婚

経済力や家庭に問題があるという理由で周囲が結婚を反対するというのは、どうかとは思うのです。


だけど男性の立場として、相手の幸せを本当に考えるのなら、自己の状況を冷静に判断し結婚という選択を考えるべき。さすがに今回のことはあまりに無責任な決断と思うのです。

 

手厚い庇護のもと、お金の重要性という概念が全くないところで育った女性。相手の家庭、パートナーの経済力がどの程度のものか、それが何を意味するのか全く分かっていません。年収250万では、本来なら家賃8万程度の家を借りてギリギリの生活でしょう。子供が生まれたら、補助を最大限もらっていかないと成り立たないレベルです。

 

僕も26歳の時に結婚した時は、年収は400万ちょっと。共働きは前提に考えていなかったので、どうやって収入を上げて家計を成立させていくかということしか頭にありませんでした。相手は、高校から大学までずっと留学をしてきた、お金に何不自由なく育ってきた女性。

 

彼女は、僕の稼ぎがいくらなのかも、一切に気にしていませんでした。本当に裕福な人というのは、そういうものです。僕には、若さゆえに愛情があればなんとかなるんだという自負がありましたが、彼女が過ごしてきたような裕福な生活を提供できるかといえば、自信はとても無かった。今だってそうです。

 

彼女は結婚してから、いかに自分が恵まれた家庭に育ってきたのか、ということを知ることになります。お金がない不自由さで不安な目にさせたことなど何度もあります。自分だけのことなら良いですが、身を切られるような痛さがあります。とはいえ、そういう存在がいたからこそ歯を食いしばって頑張れたこともあります。

 

相手が無垢に自分を好きになってくれているから、自分も相手のことが好きだから・・ICUを出ているのでしたら、自分の収入レベルがどれほどのものなのか、その上で今後は上げていくだけの可能性が持てるのか?そんなことくらい分かるでしょう。その上で、何かをアテにせず彼女との生活を成り立たせる覚悟が必要になります。

 

現実を冷静に考えれば、ローマの休日のアン王女のような、切ないけど一緒にならないという終わり方で良いのだと思います。