Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

採用の妥協は、育成で取り戻せない

いい大学を出たから・・それなりの会社で働いていたから・・年齢もそこそこ若いから・・その程度の理由で、動機が不明確で素養も欠ける未経験者をプロフェッショナルファームに入れてしまうと、双方が不幸になる。

 

だいたい、複雑で自分たちには手に負えないものであるからこそ、人にお金を払って頼んでくる訳なのだ。

 

そこに所属する個人は、技のスピードとクオリティが平凡だったら話にならない。このため普段から自己研鑽するのは当たり前だし、状況によっては休日だって、睡眠時間だって削るのも織り込みのキャリア。職務に対する執着心とクライアントの喜びに対する忠誠を持っていれば、そんなこと苦痛でもなんでもない。

 

この前提のボタンがかけちがっていると、日々のクオリティ&スピードのプレッシャーに本人はとても耐えられない。マネジメントする側だって、覚悟のない人間へのフィードバックは、力を加減しなくてはいけないし、かといって納期や品質には妥協もできない。最後はそういう人はアサインしないほうが良いよね・・ということになってしまう。

 


こと専門性が売り物の会社においては、いくら会社の知名度が低くても、採用基準を下げて入れたら、絶対に駄目だと思う。なぜなら、人を簡単にやめさせることは出来ないし、向いていないことを自覚させるのは、これまた物凄い労力がいることだからね。