幸福な結婚生活を送るためには、お金持ちさえ選べば良いなんて思っている人はそう多くないはず。せいぜいそれらの条件というものは、MustではなくてWantであり、考え方や価値観が合わなくては駄目だと思う人が多いはず。
ですが、学問や職業選択という観点では、偏差値が良い、就職率が高い、有名であるという相対的、外形的な基準で選んでいる人が極めて多い。だから、日本人の多くが自分の仕事に熱意を持てないのですよね。
日本の教育システムは、個人個人の成長の度合いや興味、志向性、価値観ということにあまり目を向けず、何かと比較して上か下かという序列づけを行った上で、上を選べば間違いがないという『洗脳』に近い啓蒙を幼少期からずっと行っています。これに親が輪をかける。
最近は、コンサルティング業界の人気がやけに高くて、猫も杓子もコンサル志望。そのくせ、各社の違いなどHPを見れば分かることも見てないし、その中でどのような専門サービスの違いがあるかなども全くリサーチできてない学生が多い。要は、周りに流されて選んでるだけなんです。
人の心理やエンゲージメントを扱う我々のサービスにおいて、相対性の呪縛にある方が意欲を持って学び続けてもらえるか、はなはだ疑問なのでそういう人は基本的に採用しないことにしています。
とあるコンサルティング業界でも東大生に人気の高い会社のキャリア研修を担当しているのですが、第一志望で会社に入ったのに、月曜日が待ち遠しくないという人がほとんどなんですよね。これって、金持ちと結婚したのに幸せじゃないって言っている可哀想な人と原理は同じですからね。