Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

メタバースのビジネス活用

メタバースを活用した人材領域系のサービス展開を図っているのだが、知見を聞かせてほしいのだ…ということであるメディア企業とディスカッションをしたのです。

 


メタバースは、アバターで自身を覆い隠しながら、仮想現実空間で交流するものです。『自身を覆い隠す』『多様な人と交流する』という要素でメリットが出る状況を踏まえないといけません。

 


メタバースは、相手の顔、もっといえば表情や目つきといったところのノンバーバルコミュニケーションが成立しません。むしろフェイクができます。それが良いとする状況だったら利点があるので、かなり局面は限定されます。なんでも仮想現実で置き換えればいいという訳じゃあないのです

 


ゲームのように感情など脇で、多様な仲間と目的を果たすものは明確に向いているのです。一方で企業研修でグループワークをするのであれば、年齢、性別、役職の差を飛び越えて交流した方がよいもの。ビジョン共有ワークショップとか、チームビルディングアクティビティとか。就職局面だと、企業と学生のマッチングイベントだったり。仮面舞踏会が成立するものだけです。

 


恋愛マッチングだとどうなのでしょう。年齢を超えて気の合う相手と仮想空間でデートなんて面白そう。仮想現実のホストクラブの売れっ子キャストが、ベッドで寝たきりのお爺さんだったりしてね。ビジネスユースだと相当にニッチな領域だけな気がしますが、対面だと過度に忖度する日本人においては仮面舞踏会で本音のコミュニケーションする必要もそれなりにあるきもします。