Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

報酬の原則

世の中、金を扱う仕事の方が報酬が高い。金融機関はその典型であるし、組織人事においては役員報酬、報酬制度改革のフィーが高い。

 


すごく高度で難しいことをやっているのかというとそんなわけではない。ミスは許されないし細かなロジックが必要にはなるが、ある程度パターン化された処理の組み合わせであり、創造性の発揮の余地も限られている。

 


等級・評価制度のあり方やその運用、ひいてはエンゲージメントといったソフト領域にこそ創造性や問題解決のイマジネーションが必要だと思うのだが、ここはクライアントもさほどの価値を見いだしていない。

 


案件獲得額の大きい人間がコンサルタントとして優秀だというなら、報酬制度ばかりやればいい。システムも抱き合わせたらさぞかし儲かるだろう。だが、おんなじこと繰り返す仕事って飽きる。突き詰めれば、そういうのが好きな人がやればいい。

 


でも、やってやれなくはないが、それで報酬が今より5割増しだ…と言われるとなかなか問題は難しくなる。

 


あるメガバンクの人事部長が言っていた『僕らの仕事は、代わりなんていくらでもいる。正直つまらない。だから報酬を高くしているんだよね…』

 


これが本質なんだ。お金なんてどうだっていい…と破顔一笑できたら楽ちんだ。世の中の原則や自分の特性もよく分かっているけどね。