悲しい出来事がこの雨だとしたら
傘をさしても濡れる肩が正直な気持ちだけど
独りのときこそちゃんと強くいたいんだと
あまりにも思いすぎて自分まで失くしそうで
ほんの少し弱音を吐いてほんの少し抱きしめてもらいたい
君は許してくれるだろうか
(槇原敬之 この傘をたためば)
初期の槙原さんの曲は、内省的でじんわりとくる歌詞と曲が多い。この曲もその一つ。
先日、ある方と語らう夜を持っていました。気になっていたんです。押しつぶされそうな日々を過ごしていて、大丈夫なんだろうか・・と。
人のこと気にするほど、僕はしっかりしていやしません。思いもよらない災難があったりして、冷静な自分を見失いそうなこともあり。頭の片隅で気にしつつも、なかなか気持ちの余裕が持てなかったりする。
でも、僕の場合はとても幸いなのです。なぜなら、職場において気のおけない、愛すべき仲間と仕事に恵まれているからです。プライベートにおいても、仕事においても、心癒やされる場所がなかったら、どんなに強い人だって折れてしまう。
「悲しい出来事がこの雨だとしたら、傘をさしても濡れる肩が正直な気持ち」
きっと、そうなのだろうと思うのです。だから、弱音を吐いてくれたっていい。僕だってそういう時に心から寄り添ってくれた人がいましたから。そして、人を支えているようで、その実、自分が癒され支えられていたりもするのですから。