「あぁ君にしとけば良かったなんて
ちょっと失礼じゃない?!
あなたに彼女いると知って
眠れずに泣いた夜のこと 絶対言わない
あぁ君にしとけば良かったなんて
ちょっと気分いいね
私は浮かぶ島のままで
高い波ここへ泳ぎつくあなたを待ってる」
(平松愛理 君にしとけば良かったなんて)
心を寄せた相手から告げられた別れ。いつか振り向かせるではなくて、君にしとけば良かった…っていつか言わせてやる。考えていたのはそんなこと。異性であろうが、会社であろうが。
自分に三行半を突きつけた見る眼のない相手のために、嘆き悲しんでなんて絶対にやるもんですか。後ろを振り向くなんて、時間の無駄。
でも、そういう根拠のない自信ってどこから来ていたんでしょうね。
失恋をすれば、どっかりと看板をぶら下げている位に落ち込んでいる彼や、会社に三行半を突きつけられて立ちすくんでしまっている彼。結構、周りには多いのです。これが男の子のナイーブさ…というやつなのかしら。
もちろんショックはあるけど、未来のことしか考えない。後ろは絶対に見ない。
自分の存在の不確かさに潰されそうになるとき。自分に未来を託してくれた、託そうとしてくれた人たちの事を思い浮かべます。彼らのためにも僕は誇りを失ってはいけないんだ…と。僕が未来にいきられるのは、そんな自信を与えてくれた人達のお陰なのでしょう。
やっぱり、自分が好きになった人は、何時か長い時間経って再会したときに、輝いて素敵な人であって欲しい。逆に自身もそう思ってもらえるようでいたい。きみにしとけば良かった…ってね。