Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

シークレット・ビューティ

他人の目に映る自分を知っておくという事は、自分を正しく認識する上ではとても大事。でも、今の時点で自分が耳にする言葉や扱いだけが真実では決してない。

 


学生時代から男子にいじられても意にも解さず、いつも面白く明るく剽軽な性格のT嬢。同窓会にはよく顔を見せていたのだけど、その時は心なしかいつもほどの元気がない気がした。在学時代から少しぽっちゃりしているのだけど。その度合いもかなり進んでいる感じもする。

 

 

 

『私、離婚しちゃったんだ・・子供もいるのにね・・ホントどうしようかな」』ということだった。

 

 

 

失礼だと思いつつも。彼女だったら大丈夫だろうと思ってこういってみた。「Tさんさ・・いやね、元々可愛いんだしさ。ちょっと痩せればもっとね。良い人だって見つかるよ」 と。

 


『えー私もともと太っていたし。痩せても可愛くなんてないよ…』

 


やっぱ自分でずっとそう思いこんでいるんだ。

 


「いやさ、中1のクラスでTさんは僕の目から見たら一番かわいかったんだよね。その後、一度もクラスは一緒になることはなかったけど、あの時のイメージで言っているんだよ」 

 


『そう言えば、I君は1年生の時以来一緒のクラスになったことは一度もなかったわね。そうだったんだ…でも、もうちょっと早くその言葉聞いておけば良かったな・・』

 


もちろん、こういう事でもない限りはそんな事は口に出すことは決してないと思うのです。とはいえ、在学中に次第にふっくらして、男子からも剽軽キャラで扱われている彼女を見るたび、なんか勿体ないなあと思っていた事は確か。なぜって、自分が本当は誰よりも可愛いのだということを分かっていないと思ったから。

 


もちろん美人が幸せになれるのかと言えば、そういう訳じゃない。だから、本質的には大してことではないのかもしれない。でも、自分で自分に張ったレッテルによって、本来自分に備わっているものが隠れてしまうのだとすれば。それはとても勿体ないこと。

 


あれはもう7年前のことだったけど、今はどうしているのかしら…