Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

「何」について「どう」

キャリアカウンセリングの講習を受けていた時、分かるようで分からなかったことが、「何」について「どう」という言葉が意味するものだった。


「何」も「どう」も上手く分離して判別つかないのだ。前者は、言葉にしていることや実際の状況であり、後者はそれについての当人の感情や想いといったいったもの。


「何」の中に、全てが包含されていると捉えていた人間において、そもそも「どう」ということに対するアンテナはあまり立っていない。


もちろん、ビジネスの会話だったら「何」だけで成立するところが多い。でも、一対一の人間同士で対話を図るには、「どう」を捉えていないと成立をしない。そもそも、対話というのは「想い」という感情の共有あってこそのものだから。


ビジネスに私情、感情は持ち込むべきではないといった状況から、モチベーション、エンゲージメントといった、人の感情側面に光が当たるようになってきている。その中では、相手の「どう」を汲み上げ対話を行っていくことがカウンセラーだけではなく、マネジメントにおいても求められる。特に、キャリアというその人の内面にある価値観を表出化させ、方向性を考えていくようなテーマにおいては。


今、組織のマネジメントの場面で対話を形成してくためのプログラムを外部識者の力を借りて作っている。そこで、改めて感じるのは、「何」について「どう」ということが、多くのビジネスパーソンにおいては判別していないこと。


でも、昔は自分もそうだった。関係構築とか対話とか言うけど、「どう」を理解するということが、人間同士が心を通い合わせる上でのシンプルな真理なのだとね。