ダイヤモンドの原石はダイヤモンドでしか磨けない。
同じように、人だって人を通じてしか磨いていくことはできない。だから、人と関わることを恐れる人、避けられる人、仕方がないと許されて過ごしてきたばかりの人は、磨かれていなくて当然なのだ。
特に男性においては、異質の人間である女性の存在が大きい。情緒性に富んだ女性の心を満たしていくためには、表情の変化にも敏感にならざるをえないし、問題の解決ではなく、心に寄り添うことの大事さに男性は否が応でも向き合うことになる。
そうした意味で、未婚の女性から見ると、伴侶を持った男性がある面で魅力的に見えるのは当然といえるのかもしれない。女性という砥石で磨かれてきたのだから。
ただ、出来上がったものを手に入れようとする安直さが根底にひそんでいるのだとしたら、どこかで躓きの原因になるかもしれない。そもそも、20代後半や30代の花盛りの時期において、手に入れられない出来合いのダイヤを求め時間を浪費することは、人生を棒に振ることにも繋がりかねない。
そもそも、女性においては男性を磨く力が内に潜んでいる。それを行使しないでいるなんてもったいない･･･と思う。
