Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

事務職ってなあに?

幼稚園か小学一年生の頃だったと思う。父親が何の仕事をしているのか友達に聞かれた。母に聞くと『事務の仕事をしている』という。「ジム」なんのこっちゃ。僕の父さんはジムの仕事をしてるんだ…そう言うと、友達はキョトンとしていた。

 


当時、テレビアニメでミヒャエル・エンデ原作の『ジムボタンの冒険』というのをやっていたこともあり、ジムボタンみたいだね…という反応。僕も聞かれたら困ってしまうから、まあそれでよかったし、ネガティブな捉え方をしなかったのも嬉しかった。それにしてもジムって何?

 


そのうちに父は電力会社で働いているのだと分かるようになる。何か事故が起きたり、自然災害が生じると会社に行って対策をするため帰って来れない。原発の現場にもよく出張で行っていた。原発なんて必要なのか?と素朴に聞いたら、えらい怒られた。

 


後に分かったのは、人事部安全衛生管理の専門だったということ。自分のことなど一切話さないから、人事部ということも何も一切知ることがなく、それを知ったのは父が退職してからだった。

 


血というものは面白いもので、半官半民の電力会社とはおおよそ異なるコンサルティング業界に就職したものの、30半ばで専門領域に自ら定めたのは同じく人事だった。その事を父は知っていたはずだったが、僕には自分が人事にいたことなど、おくびにも出さなかった。知っていれば、聞いてみたいことが色々とあったのだが…

 


僕は無口だった父とはまるで性格が違いお喋りだし、在宅ワークもあるので、子供たちは僕がどんな仕事をしているのか、専門が何かということはおおよその理解をしてくれている。

 


そのことが直接何かの役に立つわけではないのだけど、自己のアイデンティティ形成において親のことを知っておくというのは大事なことだろう…と思っている。

iPhoneを長く使うポイント

昨年10月にリリースされたios13から導入された「最適化されたバッテリー充電」。100%のフル充電に必要以上になるのを抑え、80%を超えると状況に応じて微弱なトリクル充電に切り替えます。リチウムイオン電池は、継ぎ足し充電が劣化を加速させるといいますから、この点を配慮した付加機能といえるもの。

 


この機能が入ったおかげで、バッテリー寿命は以前よりかなり延命することが期待できそうです。これまでは、だいたいバッテリー寿命は2年程度で、これが買い替えサイクルにも繋がっていた。

 


1月に自分でバッテリーを交換しましたが、約5ヶ月で最大容量100%を維持していますから、ご利益はかなりありそう。

 


一方で、1月にセルフリペアをしたiPhone7は、タッチパネルとバッテリーを交換後、特に問題はなかったのですが。5月の初めにランニングから戻るとホームボタンの反応がおかしい。過敏にクリック反応し、内にウンともスンとも言わず。可能性は浸水…

 


ホームボタンは壊れるとセキュリティと連動しているため、自力修理は不可能でAppleにだすと4万かかる。中々厄介なパーツなんです。壊れていたらSE2020に買い換えるかなあ…

 


翌日、陽射しの当たる場所で乾燥させると機能復活。またこんなことにならないよう、解体して防水シールをやり直しました。SE2020もタッチIDを売り物にしていますが、ホームボタンの故障は高くつくので気をつけたいものです。

気持ちが一階、技巧は二階

歌は、音程やリズムが取れ抑揚などが効いているという技巧以前に、伝えたい気持ちが自分の中にあるかどうかが大事なこと。

 


ドラマ「エール」で音は、憧れの双浦環(柴咲コウ)の見ている審査に見事に通り最終審査に進むものの、「貴方の歌には、感じるものが何もなかった」というキツい一言を浴びてしまう。音には、椿姫の主人公の切ない愛の心情が理解し切れていないゆえに、それもそのはず。

 


心から相手を大事に想い、かけがえのない相手だからこそ、永遠の別れを告げる。その心情を女給バーの同僚である稀穂子から垣間見て学ぶわけですが…あまりにも悲しい。音に引きずられて号泣だわ…しかし、稀穂子さん役の女優さん心に残るいい演技です。

 


椿姫さながらの悲恋を目の当たりとして、世界観を会得した音は見事最終審査に合格なんですが。やっぱり伝えたい感情が土台で、技巧はその上に乗るもの。ついつい逆にしてしまうのですがね。

 


やっぱり切ない恋の歌を歌いこなせる人は、そういう経験を実際に積むか、疑似体験をしてないとダメ。平原綾香さんが家族愛や人間愛の歌が多くて、男女の恋愛の歌がないのもそういうことなのかな…

 


それにしても、柴咲コウさんは歌唱力素晴らしいな。オペラのプリマドンナ役がどんぴしゃです。

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脳を殴る行為

強いストレス、言葉の暴力などを受けると、心が傷つくと言われます。実際には、心を通して脳が傷つけられ炎症が起こる。この炎症が慢性化したり、脳や神経が破壊されると鬱などの精神的病気が発生する。

 


自分の体においても、強いストレスや尊厳を傷つけられる言葉を浴びると、頭がずしっと重たくなります。こういう時は、休んで寝れば良いかというと、目をつぶっても言葉や状況がリフレインし、まず熟睡ができない。お酒を飲むと少しは紛れてもこれも一過性。かえって悪くなる。

 


そんなときは、何もしたくない気持ちをだましだまし、長い距離を走るに限ります。最初は重たかった体が次第にほぐれ、汗をかいて来るにつれだんだん重たかった頭も軽くなっていきます。

 


これは、ストレスをかけられ鬱血していた脳の血流が改善するからだろうと思うのです。

 


そのことが分かってからは、特に強いストレスを受けた時ほど無理してでも体を動かすようにしています。鬱の治療においても投薬より、脳の血流をよくするようにすれば、改善が期待できるんじゃないかな。

 


しかし、相手の尊厳を踏みにじる言葉や行為をする人というのは、相手の脳を内側から殴っているといっても差し支えないのだと思います。見えないから分からないけど。

日常の足をメンテする

ずっと気になっていてできなかったこと。15万キロ乗ってきた車のタイミングベルト、ファンベルトの交換。そして、ロードバイクのサブブレーキ取り付け。

 


車というものは、ミッションクリティカルなパーツが幾つかありますが、タイミングベルトはその一つ。こいつの交換は10万キロが目安と言われており、破断するとエンジン自体がジ・エンド。純正品でなければ、ベルト自体はそれほど高くはないものの、エンジンルームを開けないと交換ができないので、工賃はそれなりにかさみます。もちろん、プロじゃないと無理。

 


とはいえ、エンジンがいかれてしまうリスクを抱えながら走るのも精神衛生に悪い。メカというものは、トラブルが出る前の予防保守が肝心…

 


行きつけの整備工場にネットで購入したタイミンベルト、ファンベルト、ウォーターポンプを持っていき、交換を依頼。さすると、冷却水のリザーバータンクに亀裂があってジワジワ漏れているとのことで、そこも交換。これで、安心して乗ることができます。後はミッションがこわれなければ、もう10年くらいは楽に乗れるはず…

 


ロードバイクは、ポタリングが好きな人間においては、常に前傾姿勢というのは体もつらいし、景色もよく見えない。エントリーモデルだと、サブブレーキがついているモデルもありますが、中上級者モデルにはまずついてない。ま、邪道だとか格好が悪いとかありますが、実利にそって考えれば、ロングライドにおいてもメリットはある。

 


ヤフオクでブレーキレバーを落札し、近くのサイクルベースアサヒで取り付け。川沿いの遠くを望める道では、アップライトポジションで走りたいですからね。

 


しかし、取り付けに持っていったら、お店は案の定混んでいて、預けて丸一日かかりました…自転車人気だわ。

挑戦者が成功者

7年間フリーランスとしての働き方だったこともあり、会社やその中における職位というものにそこまで執着心がなかったりします。

 


報酬というものに限っていえば、タックスコントロールができた独立事業主において、可処分所得はそこそこ多く。給与所得者の手取りの少なさに当初はかなり愕然としたものです。

 


そうした立場を経験していると、いわゆる企業の中でポジションにこだわって自己犠牲を払っても、その見返りたるや実に取るに足らない。ちょっとボーナスが出る、昇給するだなんて本当にタカがしれている。

 


大手企業で管理職です役員です…って虚栄心は満たされるのかもしれないけど、その代わりに決して好きでもないタスクや期待役割を背負い込んで無理して、それが一体なんなんだと。それが死に損なった人間において、この世に生を永らえている価値や意味なのか?

 


何度自問自答しても、Noなのですよね。

 


とはいえ、アクシデンタルなことから給与所得者に戻り、いわゆる企業人のパラダイムというものに不器用ながらも合わせようとすると、大事なことをいつも置き去りにしてしまう。

 


一方で会社にいることで得られるメリットは、自分一人では成し得ない大きな仕事をすることができること。完全なる独立の場合、糊口を凌ぐために目の前の小さなことに追いまくられる。これもまた真実。

 


こうした中で、自分のビジョン、ライフワークを追い求めていくことができるのであれば、それはどういう立場であろうが、一つの成功であり、幸せなことなのであろうと思うわけです。成功というのは、僕においては得られる果実というより、自分にとって意義のあることに真っさらからトライできる機会を持てることだったりしますから。

7-38-55ルール

「7-38-55ルール」

 

言わずもがな、コミュニケーションにおいては非言語が多くの割合を占めるメラヴィアンの法則。人はコミュニケーションを取るときには、受け取る情報を100とすると、相手から発せられる言語の内容である「言語情報」から7%、声のトーンや口調、大きさ、話す速さなどの「聴覚情報」から38%、そして相手のジェスチャーや視線、表情といった「視覚情報」から55%の情報を受けるとされるもの。


受け手の感受性(もっといえば感情知性)によっても左右されけど、対面コミュニケーションの方が非言語情報を受け取る上では圧倒的に有利なことは間違いがない。とはいえ、今後のTV会議の普及に伴い非言語コミュニケーションを対面で担保するやり方は見直しが求められる。態度で相手に感じてもらう意思表示ではなく、微妙な感情やニュアンスも言葉に置き換え、ハッキリと伝えていくスキル。


もともと日本人は、異なる意見を集団の場で表明することを苦手としている。個人の意見をハッキリ言うより、予定調和の大事さを学校教育で強烈に刷り込まれることから、「空気を読む」スキルをことさら求めてしまう。


リモートコミュニケーションを前提として会議の生産性を上げていくには、「空気を読む」コミュニケーションから、相手を尊重しながらも自分の意見をしっかりと主張する「アサーティブコミュニケーション」にシフトすることが求められる。これが出来ないと、個はバラバラになっていってしまう。リーダーシップにおいても相手からの明確な反応やコミュニケーションを促進させるようなファシリテーション能力がより求められてくるようになる。


SNSなどのチャットツールも非言語情報をタイムリーに表出させ補完するための手段として従来より位置づけが高まってくるはずです。これが分かっていない組織は、ミーティングをWebに置き換えただけで、コミュニケーションの質と量を減退させるだけになる。


未来においては、宇宙生活者(スペースノイド)において相互の意思を時間・空間の制約を超えて繋がりあえるようになる覚醒者(ニュータイプ)が出てくるのかもしれませんが、それはあくまでファンタジーの世界であり、人が異なる言葉を操り分け隔てられた存在の中で苦悩することは、神話時代から人に課せられた原罪であり宿命ですからね。