Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

スローな世界で眺めてみたら

アキレス腱断裂というとスポーツ選手も襲われる重大なアクシデント。さぞかし大変なんだろう。。と思う向きもあると思います。とはいえ治療法はギプスで固定し時の経過を待つのみ、という極めてシンプルなものです。手術を僕は選びませんでしたし。


医師から見たら、きっと儲からない患者・・なのでしょうね。ギプスの固定なんて保険治療で4000円程度。あとは、週に一度診せるだけなのですから。医師の立場だったら様々な観点で手術を選択する・・かもしれません。実際にかつては手術が主流だったようです。最近は温存療法も多く採られるようです。手術よりも快復後は違和感などはないそうですから、治癒力に期待して温存療法を採った方が良いと思えるわけです...


ちょうど一週間が経過しました。運動が出来ていた人が急に出来なくなったりして、落ち込むでしょう..妻にも言われるのですが。後悔とか、落胆とか、ネガティブな気持ちは不思議と沸いてこないのです。思うに任せない体ですが、痛みがあるわけではなく意識は清明で体力、気力はあるからなのかもしれません。


僕が変わったことで周囲との関わりは大きく変わりました。


会社では目で挨拶を交わすだけだった同僚も僕に声をかけ、見掛ければドアを空けてくれる。ミーティングは、僕に気を遣って皆が席の周りに集まってしてくれる。家では、皆で食べることが多くなりました。夜も妻と早く就寝します。仕事に気持ちを注ぐ僕にフラストレーションを持っていた妻も、自分の掌に収まった僕の様子を見て、心なしか嬉しそうです。


出社初日は、移動に疲労困憊した体も徐々に上半身の筋肉のスタミナがつき、松葉杖のセッティングも合ったことで、移動もだいぶ楽に出来るようになってきました。

 

とはいえ、考えてみれば両手松葉杖で街中を歩いている人なんて、考えてみたら殆ど見掛けなかったかもしれない・・それが出来るのは、身軽な体と体力があるからであり、そこはありがたいことなのかもしれませんね。