3週間のギプス固定から、先週ようやく解放されシーレ固定。シーレというのは、添え木です。暑い季節じゃなかったので良かったのですが、これまでは足を洗うことが出来ないし、膝もあまり曲げられないというのは、なかなかのストレスでした。
シーレは、包帯で固定しているだけですから、足先を返さないように配慮すれば外して足を洗うことが出来ます。膝も普通に曲げることが出来ます。だいぶ楽です。一昨日は、リハビリ用の装具の型どりをしてもらいました。出来上がりは5/10。装具をつけられるようになると、両足に体重をかけて歩行をすることが出来るようになるわけです。ですが、それまでは松葉杖生活は続くわけです。
松葉杖の扱いもだいぶ慣れました。唯一の悩みだった掌底の痛みもハンドルに巻くクッション材などでだいぶ緩和。なにより一番の救いは、今年のGW10連休。満員電車に乗ることも、地下鉄で乗り換えの階段に四苦八苦することからもしばらくは解放されます。それもしても東京メトロやJRの大型駅ってなんて不便なのでしょう。階段のみの環境には、こういう立場になってみると閉口させられます。車椅子の人はまずもって東京メトロや品川などの駅では苦労を強いられるでしょう。(というより、絶望的に移動が困難)
先日、池袋で高齢者が運転する自動車による痛ましい事故が起こりました。公共交通機関が発達している東京であっても、足を悪くしてしまうと移動には相当の制約が出てしまう。制約なんて生やさしい話ではなく、歩道の段差や傾斜など車椅子ではとても出歩くことができない。松葉杖を使う体力はない。運転はすべきでないと分かっていても車で移動をしたがる気持ちも分からなくはないのです。
この立場になってみると電車やバスで席を譲ってくれるやさしさに触れることがおおいこと。7割くらいの方は両松葉杖の僕を見ると、席を譲ってくれます。満員電車では、ドアまでの通路を確保してくれる。東京って意外とみんな優しいです。
これまでにないモノの見方をしたり、人の優しさに触れることが出来るのも、ハンディキャップを負ったからではの恵みなのでしょうね。